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6月8日、石垣島で記録的豪雨が降った。この様子をひまわり8号の画像で見ると非常に興味深い様子が見える。
雲の薄い場所からもくもくと雲が湧き出てくる様子が動画ではよくわかる。これは電気的地球科学で主張している雨は空中で合成される、そのものだ。これだけ急速に雨雲が発達するのは、過飽和水蒸気では説明がつかない。
もっとも、気象学をやっている人は、いつまでも水蒸気に頼るんだろうけど。
相対性理論が破綻していることははっきりしているが、電場の速度を計測した実験は珍しいので紹介しておきたい。
Measuring propagation speed of Coulomb fields
通常、電場は変化のない静電場で考えられることが多い。しかし、電波は電場の変化であるし、光も同じだ。この論文の冒頭には次のように書かれている。
「ニュートン、ラプラス、そして比較的現代では、エディントンは、重力が有限速度で伝搬すると、太陽の周りの惑星の動きが不安定になると指摘しました。重力相互作用のタイムラグに起因するトルク。このような奇妙な振る舞いは、一様に移動する電荷のセットによって生成される電場の伝搬を計算するとき、電磁気学でも見られます。実際問題として、リエナール・ワイハルトの遅延ポテンシャルは、電場が無限の速度で伝播すると仮定して得られたものと同じ式につながります。この明白なパラドックスに対するファインマンの説明は、均一な運動が無期限に続くという事実に基づいていました。そのような説明を検証するには、均一に移動する電子ビームによって生成される電場の時間/空間進化を測定する実験を行いました。有限寿命の運動状態で得られた結果は、ビーム自体によって固定された電場と互換性があります。」
相対性理論では光より速いものはないとしているが、相対性理論以前は、「重力が有限速度で伝搬すると、太陽の周りの惑星の動きが不安定になると指摘しました。」とはっきり光速度より重力が速いと考えていた。正確に言えば、重力の伝搬には時間がかからない、つまり一瞬で伝わるということだ。ここに出てくるエディントンは、天文学者のアーサー・エディントンで、相対性理論を証明するために日食観測をした人物だ。しかしエディントンは結局重力は光と同じ速度であると結論したらしい。
重力が光速でしか伝わらないとすると、太陽系の公転がおかしなことになることは、トムヴァンフランダーンの「重力の速さ」でも指摘されている。この論文では重力と電場との関係には言及していない。
実験の方法は、500MeVの電子ビームを数ヘルツの間隔で発射して、少し離れた位置にある銅の棒に生じた電位を計測するというものだ。電波の速度を計るのと同じだが、測定の対象は電位なので、電場の速度ということになる。計測はかなり複雑だが、想定される誤差、電場の伝搬などを考慮している。そして得られた結果がこれ。
予想というのは、電場が光速度で移動した場合の時間だ。すべての実験結果ではないが、明らかに予想よりも早い到達時間が計測されている。誤差だろうと考えるかもしれないが、ns(ナノセカンド)は現在の計測技術では、きわめて正確に測定できる範囲だ。1nsは非常に短い時間と思うかもしれないが、パソコンのCPUは1ns以下のクロックで動作している。1nsはCPUで言えば1GHzに相当する。10年以上前の技術なのだ。この表では100分の1、10psの精度で測定している。10psとは100GHzに相当するが、現行のパソコンのクロックが10GHzにせまる速度であることを考えると極端に速い領域ではないことに気が付くはずだ。
電気的地球科学では、電磁波は荷電粒子を媒質にして伝わると主張してきた。電場も荷電粒子を伝わるが、1個ずつ順番に伝わるのではなく、密集した気体分子の中を、1個ずつ、あるいは数個飛ばして伝わったり、その過程はかなり複雑なことが予想される。光速度の測定でも、正確に測定するとその結果にばらつきが多いことが知られている。伝達する過程がばらつきを生んでいる。
電場の場合も同じだろう。電子ビームをパルス状に発生させれば、そのパルス間隔で電場が発生するので、それは電磁波にほかならない。この実験の計測値で現れた誤差は、計測の誤差ではなく、電場の伝達過程で生まれたばらつきであると考えたほうがいいのではないだろうか? するとこの実験は空気中における電磁波の伝達過程を計測したと見ることができる。
地球は水星、月、金星から放電を受けて、現在の地形が出来た。普段見慣れている山は一瞬で出来たのだ。富士山は1万2千年前の放電で出来たと考えられる。月が犯人だ。もっとも地球に影響を与えたのは月の放電だ。月の詳細な地形が現在公開されている。月のクレーターから山のでき方を見てみよう。
https://quickmap.lroc.asu.edu/
このクレーターは直径が113km、深さが3.6kmだ。周辺の地形が盛り上がっているので、放電の衝撃で中の岩石が周囲に移動したと考えられる。そこで、どのくらいの岩石が周囲に移動したのかをざっくりと計算してみた。
淵の高さは0.6kmで幅は28kmある。
まず、深さ3km、半径が56.5kmの円柱状の体積は
3.14 x 56.5^2 x 3 = 30000km3
つぎに外側の淵の体積は
3.14 x 84.5^2 x 0.6 - 3.14 x 56.5^2 x 0.6 = 7438km3
クレーター内部から失われた体積は
30000km3 - 7438km3 = 22562km3
富士山の体積は約1400km3なので、富士山16個分の岩石が相手の惑星に移動したことになる。下の画像は電気溶接の荒い表面だ。
この画像は北米大陸の一部を赤色立体図のように処理したもの。
月のクレーターから放電で岩石が移動して、地球に降り注いだことがよくわかる。
海流に電流が流れていることは19世紀ごろから知られていたらしい。現在では地球磁場を横切る海流が電磁誘導で電流を発生させていると考えられている。しかし、これは逆のような気がする。海水に電流が流れ込んでいるため、地球磁場との関係で海流が生まれ、磁場が発生していると電気的地球科学では考える。海流の実際の流れを見てほしい。
蛇行する黒潮の両側に丸い渦があることがわかる。丸い渦は磁場の周囲に現れる円電流だ。同じパターンが木星の表面にも見ることができる。
木星大気はプラズマでその流れは電流だからだ。木星は自前のエネルギーで活動しているのではない。かつて太陽だった木星にはいまでも銀河風の星間物質が流入している。太陽に入る星間物質を横取りしているのだ。そのため、土星、木星の位置が太陽よりも銀河の進行方向に対して、前方に位置すると太陽活動が低下することになる。木星、土星に入る星間物質が多くなるからだ。
ところで、木星内部の構造はどうなっているのだろう? 太陽だった時に融合されたシリコン、酸素、鉄などが大量にあるはずだが、それらはコアのように一つにまとまってはいないだろう。代表的な岩石成分であるSiO6はバラバラに木星内部にあるはずだ。マイナスの電荷をもつので互いに反発するからだ。
プラズマ大気の中では低温核融合が進んでいく。太陽磁場の影響が地球よりもはるかに少ないので、木星大気には銀河由来の高エネルギー宇宙線が大量に降り注いでくる。大量のニュートリノが発生しているはずだ。ニュートリノは木星大気の成分である水素、メタンをより重い元素に変換していく。プラズマ大気の下層は電流のため高温かもしれない。圧力は高くないはずだ。木星はプラズマ大気が静電モーターで回転しているため、少し扁平になっている。木星を球形に保っている力は、内部のマイナスの岩石がプラスの大気を引き付けているだけではないだろう。木星の自転速度は10時間と岩石惑星より圧倒的に速いからだ。回転するプラズマは強力な磁場を発生させている。同時に地球と同じように超低周波の電磁波を発生させているはずだ。電磁質量の発生が木星を球形に維持しているのだ。
木星にも地球と同じように電離層が存在する。電磁質量を一定に保つメカニズムもあると考えられる。
月刊ムー2020年3月号の特集記事では地球の地形がどのようにしてできたかを説明している。紙面の都合上、詳しく説明できなかった個所を補ってみたい。これまで惑星規模の放電が地形を形成してきたと説明したが、具体的にどのようにして地形が出来たかは触れないで来た。
電気溶接を例に取ると放電には3種類ある。巨大な惑星間の放電と電気溶接は無関係と思うかもしれないが、プラズマによる現象はスケールが違ってもパターンは共通している。
電気溶接は大きく分けると直流と交流がある。惑星間の放電は大方直流であると考えられる。惑星双方の岩石に蓄えられた電荷が電流源だからだ。電荷の電位差が放電の原因になる。直流放電では、プラスとマイナスの違いが大きい。たとえば、溶接棒がマイナスの場合、金属は溶接棒から母材(溶接する金属)に大きく移動する。また母材の奥深くに電流が流れ込むので溶ける深さが深くなる。要は溶ける面積は狭いが深く溶けて金属が大量に母材側に移動する。逆に溶接棒がプラスで母材がマイナスの場合、溶ける範囲は広がるが深さは浅い。移動する金属も少ない。
この極性の違いは惑星では生じる山とクレーターの違いとして現れる。火星の半分はクレーターが多い。マイナス側として放電したためだ。
プラス側になって放電すると山ができる。火星のオリンポス山などが該当する(しかし、後で解説するがこれには疑問もある)。
電気溶接には、磁気吹きという現象が起きることが知られている。放電が自らの磁場で曲がるのだ。
日本列島の山には磁気吹きが作ったと思える地形が残っている。しかし、火星のオリンポス山などの山には、この地形が存在しない。大気が薄いせいだという説明もできるが、大室山そっくりの地形もあるので、オリンポス山の形成には、放電だけではない要素があると考えている。
赤色地形図で見ると日本列島はひだのような地形でおおわれている。噴火口のない山は、隆起した土地が長い間の浸食で作られたとされる。しかし、このブログでも指摘したように浸食されて流れたはずの土砂はどこにもないのだ。
地表を覆う山々は、地球がプラス側として放電を受けたために形成された、電気溶接でのスラグということになる。これは岩石に塩基性成分が多いことが示している。溶接スラグもアルカリ性、塩基性の成分でできている。月の岩石が地球と同じ成分であるのは、月がマイナスのため、月の表面の岩石が放電のスラグとして地球に降り注いだからだ。
私たちが日ごろ目にしている山は、放電によってあっという間に作られたのだ。