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ちょっと思いついたので書いておく。以前、分子が高速で動き回る気体には重力が働かないことを示した。回転するコマの歳差運動も、重力が働くためには時間が要するからだと書いた。すると固体でもそれを構成する原子を細かく振動させれば、重力が無効になるはずだ。物体を高温にしても原子は振動するのだが、高温状態の固体では周囲の電子が動き回るだけで、原子全体が振動しているわけではない。重力を無効にするためには電子分極を高速で交代させる必要があるだろう。
電子分極は本来原子核の中央にある原子核が少しずれる現象だ。電気的宇宙論のウオル。ソーンヒルは電子分極が重力の正体であると主張している。私も地上での重力は電子分極であると考えている。
すると電子分極の状態を解除すれば、重力が働かなくなるはずだ。
具体的には上の図のように、花崗岩にノブを付け、そこに電極をつなぐ。30万ボルト程度の高周波電流をかけると、誘電体の昇圧効果で縦方向に高電圧が発生する。重力よりも速い周期で高電圧をかければ、気体のように重力を無効にできるはず。一応、アイデアだけ先に出しておこうと思った。
電気的地球科学では地震は岩石に溜まった電気が宇宙線の生成するニュートリノがトリガーになって放電、その際の逆圧電効果で岩石が大きく変形するのが原因だと考えている。すると宇宙線のエネルギーが高いほど、ニュートリノのエネルギーも大きくなり、発生する地震のマグニチュードも大きくなるはずだ。地震はマグニチュードが7以上になると極端に発生回数が少なくなる。
上は宇宙線の強度と頻度を現した図、宇宙線のエネルギーが高くなると平坦な頻度になることがわかる。
https://www.hakusan.co.jp/library/course_seismo.htmlより
こちらは地震のマグニチュードと頻度、M7より大きな地震の発生は平らになっている。例が少ないので一概には言えないが、宇宙線と地震には相関があると言えるのではないか。
8月8日の16時43分に日向灘沖でM7.1の地震があった。深さは30kmと比較的深い。その後の余震が20km、10km、きわめて浅い、と続いた。そこで、GPS電波による電子密度を見てみた。
上が17時00分、次が17時20分の電子密度だ。能登半島地震とは違って、電離層に電子が到達する速度が遅い。また、震源の上だけでなく太平洋火山帯に沿って電子密度の上昇がある。
これは本震の位置がマグマの下だったため、いったん電流がマグマに流れ、広範囲に広がったと考えられる。余震もそれほど大きくはない。マグマが地表との間に入ったため、上部の分極があまり強くなかったためだと思う。余震は数日でなくなる可能性がある。
問題は南海トラフ地震との関連だが、電気的地球科学ではそもそもプレートを否定しているので南海トラフ地震も存在しないと考えている。しかし、8月8日に再びXクラスのフレアが生じている。2,3日は地震が危ない。
追記:8月10日にオホーツクでM6.5、深さ406kmの比較的大きな地震が起きていた。
立て続けの更新になるが、非常に気になった論文を見つけたので紹介しておきたい。
古地磁気データは信頼できるか?:古地磁気の批判的分析
PDFなのでダウンロードするときは気を付けてほしい。内容をアブストラクトから紹介しておく。
分析試料の選択に関する古地磁気学の前提条件や仮定を徹底的に分析すると, 古地磁気学のおもな前提や仮定はいずれも再考すべきものであることが明らかになる. 古地磁気学における試料選択の基準や実際は, 573 ~ 673 K (緑色片岩相下部) に達する試料採取を許容しているが, 第一鉄イオンから第二鉄イオンへの変換 (transformation of ferrous to ferric iron : TFFI) を考慮すると, それら成分は信頼できるものではない. Van der Voo (1990) は 1950 ~ 1960 年代の古地磁気データは信頼できないものとして棄却し, これらのデータにもとづくすべての結論-大陸移動や極移動の根本をふくむ-を疑問視している. この分析から明らかなように, 古地磁気学は, 妥当でない前提や仮定, および信頼できない試料選択に基づいていて, 信憑性のない解釈からデータや結論を描き出し, その結果, すべてとはいわないまでも, ほとんどの結論がそれらから導かれたものである.
論文の結論はさらに厳しい。古地磁気学は地球科学からいったん排除して、全く別の磁気の原因を必要としている。古地磁気学に則った大陸移動説も見直すべきだろう。
古地磁気学は多数のまちがった前提と仮定にもとづいていて,また,データと解釈を信頼できなくしている試料選択にもとづいていて,すべてではないにせよ,ほとんどの結論が導かれている,というのがこの論文の最終結論である.
アナククラカタウ火山の津波についてもう少し書いておく。じつは筆者は地すべりの専門家ではないが、専門家と同じくらい地すべり現場を見た経験がある。そこで気になったのは、アナククラカタウ火山が噴火した後の23日の画像だ。
赤い線が崩壊したとされる部分だが、前の記事で示したように噴火前の島の形状と比較すると崩れたのはほんの少しか、あるいはほとんど崩れていない。
青い線は筆者がいれたもので、くぼ地になっている。この地形は地すべり地でよく見られるもので、下側の土砂が移動することで斜面が窪むのだ。
上の図の⑤、線状凹地と呼ばれる地形で、大規模な地滑りではよく見ることが出来る。地すべりにも滑るときの速度の違いがある。がけ崩れのように一瞬で滑る場合もあれば、比較的ゆっくりと滑る場合もある。しかし、この地形が現れるのはまだ全体がすべっていない時で、滑る速度も速くない。
線状凹地が現れるのは、斜面の土砂が内部で移動している時で、比較的移動した土砂は多くないのだ。速度も速くないと予想される。海中に落ちても津波が起きるような速度ではない。
もうひとつは、噴火は海底で起きたという報道だ。最初に津波の報道があったとき、地震がないこと、海底で噴火が起きたと伝えられたと記憶している。最初の記事は見つからなかった。Gardianの記事はその後、何度も書き換えられているらしい。23日の画像で分かる通り、この時点では島の大半はそのまま残っているが、その後の海底噴火に飲み込まれ、島は一度完全になくなる。セントヘレンズ山、磐梯山のように山体が吹き飛んだのだ。しかし、これほど激烈な崩壊があったのに、津波は観測されていない。最初のわずかな崩壊で津波が起きたのなら、島全体がなくなるほどの崩壊ではもっと大きな津波が起きてもおかしくないはずだ。
やはり、津波が起きたのは噴火が海底で起きたときの電流による放電が原因と考えたほうが良い。海底にマグマが放出されると、最初だけ大きく放電が起きるようだ。ハワイのキラウエアでは長い距離をマグマが流れていくうちに電流が周囲に拡散するので、海に入っても放電は起きない。アナククラカタウ火山の噴火では火山雷が良く観測されているので、流れている電流も大きいことが予想できる。