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月と太陽の見かけの大きさがほぼ同じだというのは、日食でわかる。しかしなぜ同じ大きさなのかは、わからなかった。
惑星の軌道を決めているのは、太陽風によって電荷がたまり、電気引力と斥力が一定の距離に惑星を押しとどめているからだと説明した(「電気的地球科学」)。また太陽振動による太陽風のつくるレールも軌道安定を果たしている。しかしこれを見てほしい。
* 長径-短径 単位AU
金星 0.01
地球 0.033(0.087)
火星 0.285
通常、惑星の軌道がどれだけ真円から離れているかという数字には離芯率が使われる。それを遠日点と近日点の差で見てみた。括弧の中は、月の軌道を合わせたときの差だ。月がなければ3倍近く差があることがわかる。金星の軌道がほぼ円なのは、まだ軌道に乗って3000年ほどしか経っていないからだろう。
つまり地球の軌道はほぼ円であるため、太陽からの放射も安定していることを意味する。気候変動が少ないのだ。月は太陽から遠ざかろうとする地球を太陽にひきつけ、近づこうとするとき、離している。
見掛けの大きさが同じなら、地球に影響する電気引力・斥力もほぼ同じ。地球が軌道上で太陽から同じ距離を保つようにするには、ちょうどよいツールといえる。偶然かどうかは不明だが、月の公転周期は27日、太陽の自転周期は赤道付近の25日~極付近で31日だ。
太陽系のメカニズムには、どう考えても超自然的な何かがあるような気がする。
20181130:計算間違いが合ったので修正
金星といえば、90気圧、400度の大気が時速400kmで吹きまくる地獄のような環境を持つ惑星だ。とても生物がすむことはできない。しかしある条件を加えると、地球とほとんど同じ環境になることがわかった。
ヴェリコフスキーによれば金星は3500年前に木星から生まれた若い星だ。現在の軌道に至る途中、地球と火星に放電の挨拶をしていった。金星もほかの惑星と同様、現在急激に膨張している。すでに地球とほぼ同じ大きさに膨れ上がった。
しかし系外惑星の観測が進んでわかったのは、地球より大きな岩石惑星は珍しくないということだ。金星大気の量を計ると、現在の直径が2倍になるとちょうど地球と同じ大気圧になる。400度の高温は90気圧の高圧に由来しているので、大気圧が1気圧になれば、気温も地球と同じになる。海の水は地表奥深くに存在するカンラン石が相転移することで生まれてくる。二酸化炭素もカンラン石から発生した。
金星の大気は二酸化炭素だが、これもミュオン触媒核融合が進めば酸素と窒素に転換される。
2CO2 + 2u(-) -> 2N2 + O2
問題は自転と磁場だ。地球の自転は太平洋火山帯のマグマをコアとしたファラデーモーターが動力源だ。磁場は地殻の奥深くに存在する大量の電子が自転により角加速度を得ているために生じる。
金星にはまだ海がなく、火山帯もない。もし惑星のデザイナーがいたとして、金星を生物の住める環境に手直しすることができるとすれば、金星に対して、地球の月程度の衛星を派遣して、放電を加えるはずだ。計画的な放電は、地殻内部に大電流を流すことでマグマを発生させることができる。金星の北極から南極へ、ぐるりと1周放電すれば、マグマの帯が金星を取り巻き、ファラデーモーターのコアができる。おそらく地球もそうやって改造された。
地球の膨張はすでにピークを過ぎたようだ。カンラン石の相転移は今後も続くが、過剰な電子が地球内部で大きな反発力を持つことが予想される。遠心力と電子の反発力が引力による押さえ付けを超えると、地球はばらばらに崩壊する。現在の小惑星帯にあった惑星もそうやって崩壊した。
いつまで地球が現在の状態を維持できるかは不明だ。しかし太陽が膨張して地球を飲み込むまで、という幻想は捨てたほうがいい。過去、太陽は2回交代している。木星と土星はかつて、この惑星系の中心だった。それほど昔のことではないようだ。
purple dawn saturn
人類に残された時間はそれほど長くはないのかもしれない。かつて小惑星帯にあった惑星、フェイトンの住民は惑星崩壊に気がつき、なんとか移住に成功したらしい。移住先は、ここ、地球だった。
English
太陽系の惑星が公転している力は、太陽を貫く電流がもたらしているローレンツ力であると指摘した。(「電気で見た宇宙と地球」)しかし、これだけでは惑星の運動を説明することはできない。この動画を見てほしい。
太陽を中心に惑星はらせん状に運動している。公転の力だけでは、太陽から置いてけぼりにされてしまう。太陽系に働くローレンツ力は公転の力だけではないことがわかった。
太陽系には太陽風が吹いている。プロトンとエレクトロンの流れは電流の流れでもあり、磁場の渦でもある。
惑星は太陽系では帯電した球だ。プロトンが優勢のため+の帯電球と見ることができる。
このとき、帯電球には磁場に垂直に力が生じる。公転面に磁場の向きがあるので、ローレンツ力は太陽の北極、つまり銀河系での進行方向に力が働く。
最初の動画で見た渦巻きは、各惑星に回転する力と太陽の進行方向に向く力の両方がなければいけない。これで2つのローレンツ力がそろうことで、渦巻状の運動を説明することができた。
話を水星の近日点に戻したい。もう一度水星の磁気圏を見てみよう。
地球の100分の1とはいえ、立派な磁気圏を持つ。これが太陽のすぐそばで太陽風に吹かれている。自転、公転に影響しないわけがない。
ところで、水星の表面を探査衛星が撮った画像を見ると、非常にカラフルな色をしていることがわかる。これ、表面で電子があふれて放電しているんじゃないか?
金星の場合は、二酸化炭素の大気が太陽側でプラスに帯電、反対側でプラスが宇宙に逃げていた。大気が静電モーターになって、強烈なスーパーローテーションを作っていた。水星は大気がほとんどなく、電離層も薄い。地表の岩石に蓄えられた電子が静電モーターとして働いていることが予想される。太陽の陰になると電子が宇宙空間に放出されるからだ。自転もゆっくり、磁場も小さい。
肝心の近日点だが、原因はいたって簡単。水星の薄い電離層のプラスと地表のマイナスが楕円軌道を作っている。太陽に近づくと電離層のプラスが反発して太陽から離れていく。太陽は巨大なプラスだからだ。太陽から離れると今度は地表のマイナスで太陽に近づく。おそらく地表の電子の量は一定だが、電離層のプロトンの量が、太陽に近づくと増えるので、反発力が大きくなって離れる。離れるとプロトンの量が減少して電子の引力が勝るので近づく。この繰り返しだ。
さらに付け加えると、太陽振動による太陽風の定常波のはざ間に水星が捕らえられているので、一定の距離の間で公転軌道が振幅を繰り返している。このメカニズムは、太陽系の惑星に共通する。惑星の軌道は、太陽に対する電荷の量と太陽振動による定常波によって作られている。非常に複雑なのだ。
アインシュタインが1915年に計算した水星の軌道はいったいなんだったのだろう? 偶然にしてはできすぎている。
水星の近日点を考える途中だが、惑星の磁場を考えてみたい。地球の磁場は、地球の中心付近にある核の活動によって発生していると考えられている。外核は地下2900kmにあって、ニッケルと鉄が溶けて流動している。この金属の流れが磁場を作っているらしい。
電子工作の世界では、磁場があれば電流があるのが常識だ。外核には強力な電流が流れているはずだが、そのエネルギーはなんだろう? もし自転によるエネルギーなら自転は慣性によるので、あっという間に地球の自転は止まってしまう。金属が流れるだけで磁場が発生するなら、製鉄所は大変なことになる。
どうも、この溶けた金属が流れるというのはかなり無理がある。ところで、太陽系を見ると磁場を持つ惑星は多い。水星、地球、土星、木星、海王星、天王星などが固有磁場を持つ。木星の衛星、ガニメデも固有磁場を持つ。固有磁場というのは、自力で磁場を発生させているということだ。
興味深いのは、岩石惑星とガス惑星では、磁場の方向が逆になっている点だ。天王星は自転軸が磁場の方向とかなり違うので、とりあえず置いておく。水星と地球は、自転方向と磁場が同じ。土星、木星、海王星は自転方向が同じで磁場が逆だ。
https://www.cps-jp.org/~mosir/pub/2012/2012-08-22/09_takehiro/pub-web/09_takehiro.pdf より
岩石惑星は、太陽風により運ばれた電子が地表近くに存在する。岩石が相転移して放出された電子も含まれる。電子は非常に小さいので、誘電体である岩石に浸透するのだ。この大量の電子が自転により回転することで、磁場が発生する。回転は角加速度だからだ。
いっぽうのガス惑星は水素、つまりプロトンが大量に含まれる。電子とは電荷が逆になるので、自転方向は同じだが、発生する磁場の方向は逆になる。木星の磁場が地球の2万倍も強いのは、水素ガスが大量にあって、その線速度が速いのとプロトンの電荷が高いからだと考えられる。
天王星の磁場が自転軸とかなりずれているのは、別の理由があるのかもしれない。