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30年ほど前、「学校は考えない訓練をする」と言っても誰も本気にしなかった。ところが10年位前から事情が変わってきて、ネット上には学校教育の弊害を訴える書込みが増えた。現在でもこのような学校有害論は少数派だと思うが、それでも30年前から比べると同じ考えを抱く人が増えたのは少しだけうれしい。機会があるごとに、あちこちに書き込んできた影響があったのだろうかと思うときがある。人間の考えは変わるのではなく、古い考えを持った人が死に絶え、新たに人が成長してくることで社会は変わるのだと、最近実感するようになった。
脳の成長は成人する前にほとんど完了していると言われている。動作を覚える期間、言語を覚える期間は脳の成長と関係していて、その期間を過ぎると覚えることが難しくなる。人間の思考は高度な機能なので、成人してからも変える事が出来るのではないかと思えるが、実際には難しい。思考もまた適切な期間に訓練が必要らしい。
筆者は暗記が非常に苦手だった。算数の試験でも公式を覚えたことはなく、試験ではそのつど公式を導いて問題を解いていた。だからいつも回答するのが遅く、時間いっぱいかかっていた。高校のときある問題を勝手にベクトルを使って解いたら×がついてきた。解き方が違う、学校では教えていないので正解にはならなかったのだ。
試験問題には独特の文法があって、問題文を「正しく」読み解かなければ回答できない。いわゆる試験テクニックだが、筆者は空気を読んだことがないので、ときどきまったく違う解釈をして正解できなかった。とくに国語の試験は苦手で、間違いが多かった。
ところで人間の視覚には不思議な現象がある。網膜の一部が死ぬとそこは黒くなって視野が欠けていることが分かる。しかし、時間が経つと視野の欠けた部分を脳が補って、黒い部分が消えてしまうことがある。網膜が再生したのではなく、欠けた部分を脳内の視野から削除したのだ。黒い部分は無意識に追いやられて意識できなくなる。視野の一部が見えないことには変わりないのだが、意識できなくなってしまう。
人間は意識できないことは認識することが出来ない。このことは視覚だけではなく思考でも現れる。たとえば、ニュートンの万有引力は中学生で教えられる。学校では万有引力はない、なんて絶対に教えないので、受験勉強に必要な知識として丸暗記してしまう。万有引力が物理現象を理解する根底に据えられてしまうわけだ。ニュートンがどのように万有引力を思いついたか。当時の科学界に受け入れられるには100年かかった。などという情報は決して与えられることがない。
誰も万有引力がなぜ科学として常識になったかという経緯を知らない。知らないということは存在しないと同じだ。また、記憶力がよく、思考が良く働くと自己の思考の正当性についても、自動的に考えてしまう。学者には秀才が多い。現在の科学者、物理学者の多くは、網膜の一部を欠いた視野で物理現象を見ているのだ。筆者のように基本的な物理法則まで遡って考えることはめったにしないらしい。
学校が考えない訓練をしているということを言い始めて30年経った。ようやく理解者が増えてきた。物理学の間違いに多くの人が気がつくのはもう少し時間がかかりそうだ。
ほとんどの人は裸の王様の話を知っている。バカには見えない服を着ている王様を国民の多くが賞賛する。服が見えない、なんて言ったら、自分がバカにされると恐れ、皆服が見えているふりをしているのだ。
科学は現実の現象があって、それを合理的に証明することで成り立っている。基本的な原理、法則は過去に誰かがそれを証明していて、そこにさらに枝葉を継ぎ足すことが現代の科学だと考えられている。巨人の肩というときもある。
しかし、何度も指摘するが誰も証明していないことを踏み台にして多くの理論が組み立てられている。このブログでは、誰も証明したことのない科学的法則原理を取り上げてきた。5つの間違いがあると指摘したが、もう少し別の角度から見てみよう。
たとえば、太陽は核融合で輝いているというのが大方の常識となっている。しかし、太陽の核融合は証明されたわけではない。太陽―核融合説には、いくつかの前提がある。太陽の中身は重力で押しつぶされた水素ガス、水素原子同士が融合して重水素が出来る、この2つは太陽―核融合説ではほとんど議論されない。
もし、太陽内部の密度が高いのであれば、太陽の自転が説明できない。太陽は赤道付近が最も自転速度が速く27日程度、極に近づくにつれて遅くなり30日くらいで1回転する。もし、内部の密度が高いのであれば、中心部ほど慣性力が大きいので、周囲の薄いガスを引きずっているはずだ。極に近づくほど速度が速くなり赤道付近は遅くなるはずだが、現実には逆になっている。
また、水素原子同士が融合するP-P反応は、ひとつの核融合が起きる確率が140億年と予想されている。こんなに時間がかかる反応が太陽を輝かせているとは考えにくい。ニュートリノも地球まで飛んでくる間にタウニュートリノに変化するとニュートリノ振動で説明するが、これも怪しい。
地球の自転は慣性で回っていて、少しずつ、自転速度が遅くなっているとされる。しかし、地球の自転速度はこの50年の間、少しずつ速くなっている。
地球の公転もそうだ。太陽と地球の重力が遠心力とつりあっている状態というのは、きわめて不安定な状態だ。少しでもどちらかが強くなれば、太陽に落下するか、どこかに吹っ飛んでいく。惑星同士の重力は多くの場合無視されている。惑星が直列したら、そのまま惑星同士がくっついてしまうはずだ。18世紀の哲学者カントの指摘は200年以上無視されたままだ。少し考えればわかること、調べればわかることが放置されているのだ。
ほかにも海水の潮汐、コリオリ力、空はなぜ青いか、地震の原因、プレートテクトニクス、光速度不変など、現代科学には、明らかにおかしな説明が多い。それを専門家は、何も疑問を抱かないで、したり顔で説明する。「専門家というのは、疑問を持ち続けて勉強し続ける人のことを言います。そして、知識の体系の中で理論や解釈を位置づけます。」と主張する場合も多い。結局は何も考えないのが落ちだが。裸の王様は、本人が風邪を引くだけですむが、科学における矛盾、瑕疵の無視は、人類に大きな損害を与える。日本では国民の科学知識普及を妨げるために、1986年以降、ポピュラーサイエンスが抹殺されてきた。科学の裾野を狭めたことは、国内産業の低迷に現れている。現在の科学を修正するには、「王様は裸だ!」と指摘するだけでは足りないのだ。
たまに、科学以外のことを書いてみたい。昔好きだったマンガに「麻雀放浪記」がある。 阿佐田哲也原作の麻雀小説を漫画化したもので、後に映画にもなった。この中に非常に重要な教訓がある。
終戦後、まだ日本で麻雀が普及する前、麻雀教室を開くシーンがある。麻雀を知らない初心者に丁寧に麻雀のルールを教える。そこでは、「牌の山はきちんと17枚2段に積まないといけない」といい、「もし、他人が牌を手に握ったらすぐにわかる」と説明する。イカサマを防ぐために必要なことだという。じつは正確に17枚2段で積むことで、積み込みというインチキがやりやすくなるのだ。ルールを丁寧に教えることで、自分たちイカサマ師がやりやすい環境を作るのが麻雀教室の目的だった。
振り返って、現実の社会を見ると同じように社会のルールを教えてくれる学校が存在する。「うそをついてはいけない」「正直に生きるべき」「ずるはするな」「正々堂々」といったルールを教えこまれる。このようなうそをつけない人間集団は、社会を管理する側から見ると非常に御しやすい。また、「正々堂々」とした国家は周りの国家から見ると良いカモといえる。
中国の時代ドラマは史実に忠実に作られるが「孫子」を描いたドラマを見てびっくりしたことがある。孫子の兵法とは、うそをつきまくることなのだ。味方をだまして、敵をだます。「項羽と劉邦」では、大金を持った人間を敵軍に送り、内部から軍隊を弱体化させる偽計という戦略が使われる。
うそをつかない、というのは現実の社会では、時と場合による。それをどんなときでもうそがつけないように教育することは、明らかに何か意図があるといえる。日本人は教育によって、制御しやすい集団として作られ、日本国は外から支配されやすいようになっている。日本のマスコミや産業を見ると偽計が謀られているのではないかと思う。
いままで何度か現代物理学には間違いがあると書いてきた。ここでもう一度まとめてみた。
・万有引力→ない。宇宙空間と地表の重力はちがうメカニズム
17世紀の天文家の間では、引力と同じように斥力があると考えられて
いた。斥力を数式に入れると3体問題になるので解けなくなる。斥力
は無視された。
宇宙→電気引力・斥力 地表→EMドライブ
彗星の軌道計算では、非重力成分が考慮されている
スイングバイ、パイオニアアノマリー
相対性理論に引き継がれ、さらに「空間」という概念を実在として扱
ってしまう。
・質量は重力を生まない。キャベンディッシュの実験は間違い
鉛は反磁性体。地磁気で磁化され、反応する。Gは自転速度に相関し
ている。地球磁場は自転により生じる。
地球の密度を5.4と推定。地球内部に比重の重いコアがあると推測し
た。重力のため地球内部が高温になっていて、マントルを対流させ、
プレートを動かしている。現代の地球科学に引き継がれた。
恒星はガスが重力で集まって、内部の圧力が高くなり、核融合を起こ
していると考えるようになった。ブラックホールの根拠になってい
る。
鉛は反磁性体、地球磁場に影響される。
・電気力線は中和しない。マックスウェルはファラデーの電気力線を
勘違いした
クーロン力は、+、-が別々に真っ直ぐ対称に到達して、内部でベク
トルが合わさる。
ボーアの原子模型において、原子核(+)に対し電子(-)が周囲を
高速で回らなければならなくなった。量子力学の誕生を促し、不毛な
不確定性原理などを生んだ。
原子核にある中性子に電子が含まれる。
量子力学の成立はボーアの原子模型において、電子が原子核に落ちてしまうという問題がきっかけになった。電子が軌道を回転すると古典物理では、電磁波を放射して原子核に落ちてしまうからだ。でも、これはマクスウェルの電気力線の解釈での話し。
マクスウェルはファラデーの実験ノートを数式にまとめるとき、熱力学を考えていた。熱は伝達する途中で、熱い物質とつめたい物質が中和する。電気力線も同じように処理されて、プラスとマイナスが中和するとされた。数式にすると中和するとしたほうが簡単になる。
しかしファラデーはそのように考えていなかった。ファラデーの電気力線はプラス、マイナスが独立して対象に作用するものだった。プラスとマイナスは物質内部でベクトルが合算されて、作用する。この解釈では3体問題になるので、数式化できない。40歳年下のマックスウェルにファラデーは「これ、違うんじゃない」と言ったらしい。でも、食事を共にするくらいマクスウェルをかわいがっていたファラデーはそれ以上追及しなかった。(注:ファラデーはマクスウエルに自分の考えと違うと反対した、のが正しいらしい)
軌道上の電子を反発する力は、原子核の中にある中性子が持っている。中性子は陽子+電子だからだ。静的原子模型が量子力学を乗り越える理論に成るはず。
水素は、3個の陽子がくっつくプロトン化水素が多い。
陽子に直接電子がくっついたものが中性子
・空間は実在しない。アインシュタインは数学上の概念「空間」を検証せずに導入した
時空で重力を説明するためミンコフスキーの空間概念を取り入れた。
インフレーションでは真空が物質を生んでしまう。電磁波の伝播は空間が磁場と電場を交互に生み出しながら進む。
空間は魔法の存在。
4番目の相対性理論に関する部分は、万有引力の間違いに、さらに間違いを重ねてしまった。現代物理学をわかりにくくしている原因にもなっている。アインシュタインは19世紀に流行していた、数学理論を現実視するピグマリオン症の典型ともいえる。