Pages: << 1 ... 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ... 20 >>
地上の重力がシューマン共振のELFによる電磁質量だと説明した。電磁質量が地表から高度が上がるにつれ、大気の電離による電気引力に変化していく。シューマン共振は地殻内部から電離層に向けて放射され、電離層で反射され、再び地殻内部で反射される。これを繰り返していると考えられる。
この説明では、重力が電離層の高さで変化すると思われるが、じつは非常に巧妙な仕組みがあった。
地殻から放射されるシューマン共振が物体に作用する力をFu、電離層から反射されたシューマン共振が物体に作用する力をFdとする。1回目に電離層で反射したFd0とその反射波が再び地殻内部で反射したFu1を考えると、物体に働く力は、
Fd0 - Fu1
となる。上からの放射は上向きの力となり、下からの放射は下向きの力になる。反射はn回繰り返されるとすると、力は次の式になる。
F = Fu0-Fd0+Fu1-Fd1+ ・・・-Fdn+Fu(n+1) =Fu0 - Σ(Fdn-Fu(n+1))
このとき、反射する電離層の高さが変化しても、Fdn-Fu(n+1)は一定の値をとる。電離層が高くなれば、Fdnも減少するがFu(n+1)も減少するからだ。Σ(Fdn-Fu(n+1))は電離層の高さに関わらず、定数と成る。電離層が低くなった場合も同じ。
これが重力が安定する仕組み。
電磁波の伝播が星間物質、空気分子など、具体的な粒子を媒体として伝わると考えた。この伝播方法なら、夜の空が暗い理由が簡単に説明できる。従来の空間を電磁波が伝わると考える場合、無数にある星星の明かりのため、夜の空は明るくなっているはずなのだ。夜の空が暗いのは、宇宙が膨張しているために、遠くの星の光が弱くなって届かないため、と説明されている。
光が星間物質伝いにやってくるなら、星間物質が希薄に成る銀河間では、伝わる光が少なくなるので、地球に届く光も少ない、つまり夜の空が暗くなるのだ。
電磁波が粒子を媒介に伝わるには、2つのメカニズムが必要になる。
1つは粒子と粒子の間は、電界が遠隔作用で伝わる。遠隔作用はニュートンが引力に対して考えた伝播だが、すぐに否定され、近接作用が近代科学の主流となった。しかし近接作用を説明するためには、エーテルが必要となる。エーテルを否定したアインシュタインは、結局は同じ働きをする空間を導入した。遠隔作用を認めることは、電子、陽子の存在と同じように、基本的法則として認めなければいけなくなる。
2つ目は陽子、電子の性質だ。片側から入った電界の衝撃を反対側から放出する。電界に対して弾性体としての性質を持ち合わせていることを仮定しなくてはいけない。陽子は大きさがわかっているが、電子は不明だ。電子が電界の衝撃を伝えると言うなら、一定の大きさがあるはずだ。
粒子に弾性体としての性質を認めることは、さほど障害はないはずだ。しかし空間を排除する代わりに遠隔作用を認めなくてはいけないとなると、従来の空間を導入する科学と、どちらが科学的だろうか?
空間の実在は証明されていないが、遠隔作用は、太陽系の公転、銀河の回転運動で確認されている。いずれもBirkeland電流によるローレンツ力だ。電界の作用と言える。電界の伝播は遠隔作用と考えられる。したがって、遠隔作用を基本的な法則だと認めざるを得なくなる。
ところで、電波が粒子による電界の玉突きであるとすると、いくつかの疑問が浮かんでくる。ひとつは、もとの電界を受信することができれば、光速より速く伝達することが可能になるのではないか? また、電界の衝撃には、指向性を持たせることが可能ではないか、の2点だ。
現在の技術では、強力な電界を生じさせる方法がわからない。そのうえ、指向性を持たせることなど、思いもつかない。しかし、どうも、過去にそれをやった痕跡があるのだ。
それはギザのピラミッドだ。ピラミッドは誰がいつ作ったかわからない。少なくともエジプト人が作ったのではないことは確実だ。これは深く触れないが、ピラミッドの構造で不思議なのは、その正確さがある。寸法、構造、向きが精密なのは、すでに知られているが、石組みが非常にぴったりと組み合わされている点が重要だ。なぜこれほどぴったりとあわせる必要があったのか? また、内部の大回廊と呼ばれる部分は、斜めの斜路になっていて、もとは階段がなかった。王の間には、むちゃくちゃ正確に作られた石の容器が置いてある。その上に詰まれた数段の石は花崗岩が特別に使われている。ほかの石材がほとんど石灰岩なのにだ。
これらを合理的に考えると、次のようになる
精密さ→ピラミッド自体がどこかを向いている
石組みがぴったり→空気を漏らさない
花崗岩→誘電体(岩石の中では誘電率が高い)
ところで、マイクロ波を発生させるジャイロトロンという2,3mの大きさの真空管がある。加速器などで使われているが、電子ビームを金属に当てて、そのときの制動放射でマイクロ波を発生させる仕組みだ。1つで数Mワットの出力を得ることができる。
ジャイロトロンを参考に考えると、ピラミッド内部は真空状態にして使われたのではないか? 大回廊は電子ビームを発生させる場所、王の間は電子ビームをなんらかの物質で受け、強力な電界に変え、信号を乗せる。その上にある花崗岩の板は、発生した電界を導いて、指向性を与える装置。そのために誘電体を置いた。
オカルトからの情報を入れるともっと詳しく書けるがやめておく。ギザのピラミッドは、電界を利用した超光速通信機だった、という説だ。なんらかの事情があって内部の電子装置がすべて剥ぎ取られてしまった。石組みだけ残ったのが、現在のピラミッドというわけ。
10年位前に書いた短文です。書いていたサイトがなくなってしまったので、再掲してみます。
ヒトがほかの動物と大きく異なる点に体脂肪率の多いことが上げられる。たとえばヒトに近いチンパンジーを見ると腕や足は筋肉がついているだけで、ほっそりとしている。ヒトはかなりやせないとチンパンジーのように筋肉だけの身体にはならない。
体脂肪率が高いのは、脳を大きくさせるためだといわれている。脳はそのほとんどが脂肪でできている。人が脳を大きくできたのは、肉食を恒常的に行えるようになったからで、それは狩猟採集において技術的な飛躍があったからだ。道具の発達が肉食を保証してくれることになり、肉食の効果は脳に至り、知能の発達を促した。どちらが先に起こったかはわからないが、ヒトは結果的に現在の巨大な脳を獲得することに至った。約5万年前だ。
脳が大きくなったといえ、意識が現代人と同じになったわけではない。意識の発達にはさまざまな要因が重なる。言葉、文化、技術などが意識との相互作用を行いながら、互いに複雑さを増していったことが想像できる。意識の発達は、記憶が重要な役割を果たすわけだが、記憶は脳の内部だけにとどまらず、言葉を通じて外部にも及ぶ。
意識の発達は地理的要因にも左右されている。鉄鉱石と石炭の存在が早くから中国に製鉄技術をもたらしたように、サトウキビの分布は、文明の発達に大きな影響を与えている。脳が活動するために必要とする栄養はブドウ糖である。体内ではでんぷんを分解することでブドウ糖を得るのだが、手っ取り早いのは、外部から摂取することだ。
サトウキビは約8千年前にインドネシアで栽培化された。これがインドを経由して中近東に伝播する。4世紀になるとアレキサンダー大王がサトウキビを発見する。中国では漢の時代からサトウキビ栽培が行われていたが、唐になると本格的に砂糖の生産がはじまる。しかしヒトが大量の砂糖を摂取できるようになったのは15世紀以降で、地中海で生産していたサトウキビがアメリカ大陸に栽培されるようになってからだ。
モノや技術は歴史として多くのことが残る。しかし人間の意識は、テキスト、事柄を読み解くことでしか、その変化を知ることはできない。そこでよく知られた問題点をあげ、意識と砂糖のかかわりを考えてみることにする。
近代科学は西洋で発達した。近代科学と技術は渾然一体となって現在の西欧優勢の社会を生み出したわけだが、なぜ近代科学が西欧で最初に発達したかは、科学史における一大テーマとなっている。ひとつの回答として、西欧社会でのキリスト教の役割があげられる。一神教の世界観が近代化科学を生み出した。中国、イスラム圏では多神教の影響で近代科学を発展させることができなかったというのが、一応の答えになっている。
しかし、一神教と多神教の対比には多くの異論もあげられている。イスラム社会も中国も、かなりいい線まで科学を発達させたという歴史を持っているからだ。「いい線」というのが微妙なところだが、西欧社会に先駆けて科学を発展させたのは事実だ。それが、近代産業の発達に結びつかなかったという点に、歴史上の大きな差がある。
イギリスを例にあげると、17、8世紀に科学革命が進行中のことを調べてみると面白い事実がある。イギリスの科学者は当時流行していたカフェに集まり、議論を重ねた。カフェで好んで飲まれた飲み物は、砂糖をたっぷりと入れた紅茶だった。科学者ばかりではない。カフェからは多くの文学も生まれたし、経済の分野では保険業、証券業が生まれている。イギリスでは16世紀ごろから砂糖の消費量が拡大、18世紀には労働者階級も大量の砂糖を摂取するに至った。中国、イスラムの科学はごく一部の科学者が知識を占有するにとどまったが、イギリスでは文学などを通じて広く市民が科学知識を共有することになった。
中国、イスラム社会でも砂糖は消費されていたが、西欧社会では地中海周辺で生産された砂糖が新大陸で生産されるようになると大量に輸入され、文字通り社会の隅々まで砂糖が行き渡るのである。19世紀のイギリスでは下層労働者の朝食に安価な砂糖シロップが出されていた。日本では砂糖が高価な嗜好品から一般的な食品になるのは、昭和30年代後半である。中国では現在も砂糖の供給が少なく、人口甘味料が使われている。
日本で砂糖が消費されるようになったのは、南蛮貿易によりもたらされたのがきっかけだった。当初はたいへんな貴重品だったものが、次第に輸入量は増えていき、江戸中期にはなんとか庶民の口に入るまで普及した。出島での貿易に占める砂糖の量は相当な割合だったらしい。
輸入に頼っていた砂糖は、江戸後期になるとサトウキビが国内で栽培されるようになり、急速に価格が下がっていく。サトウキビの栽培は西南諸国、とくに薩摩藩が多かった。坂本竜馬はいつもコンペイトウを持ち歩いていたと伝えられるが、下級武士が容易に買えるほど価格は下がっていた。西郷隆盛の好物は、甘いたれにつけて焼いたウナギだった。
明治維新を考えると不思議な現象に気がつく。度重なる飢饉が頻発していたのは主に東北地方だったから、当時の幕藩体制に不満をもっていたのも東北と思われるが、逆に東北の各藩は幕府を擁護するほうに回る。幕府に不満を持ったのは裕福な西南諸藩だった。
フランス革命以前、フランスでは砂糖菓子の大流行があった。フランス革命に先駆けて、イギリスで起こったピューリタン革命でもイギリス国内では砂糖の大量消費が行われていた。19世紀にビートから砂糖を精製する技術がドイツで開発される。サトウキビの採れない寒冷地でも砂糖生産が可能になる。それと呼応するようにロシア革命が起きる。残念ながらロシア革命と砂糖消費の関連を示す資料はまだ入手できていない。
このように近代に起きた重要な歴史の背景には砂糖があったのだ。
SF乱学講座で電気的宇宙論の話をします。
タイトル「からっぽな太陽」
電気的宇宙論で見る太陽と太陽系の話をします。このブログでは断片的な説明しかしていませんが、太陽を中心にして、電気的宇宙論、電気的地球科学の全体像を説明したいと思っています。お近くの方は、ぜひおいでください。
開催日時:2018年3月4日 日曜日 午後6時15分~8時15 分会場:高井戸地域区民センター(地図)第四集会室 (京王井の頭線「高井戸」駅下車) 参加費:千円
チバニアンとかいう地磁気の逆転層があるらしい。地球磁場が逆転していると主張したのは日本人研究者、松山基範だった。地層にわずかに残る磁気を検出したところ、深さにより磁気の方向が違うことが発見された。古地磁気学の誕生だ。後に、大西洋の中央海嶺では表層の岩石が海嶺を中心線に対称に磁気の向きが反転していることが発見された。
wikipediaより
このことを理由に海嶺からは一定間隔で岩石の板が湧き出していて、東西に広がっていると考えられている。プレートテクトニクスの証拠となった。
しかし、この地球磁場の逆転を記録する岩石については誤解がある。岩石の磁場は中に含まれる酸化鉄に由来する。酸化鉄は強磁性体だ。外部から与えられた磁場により磁化される。工学の世界では、磁化された磁石は減磁という現象で、時間がたつと少しずつ磁気が減っていく。減磁はあらゆる磁石で起きる。仮に1年で0.1%減磁すると1000年で36%、1万年で0.005%に減少してしまう。
岩石が溶岩から固まるとき、地球磁場により磁化されるのは、キュリー温度以下になったときだ。その磁気は非常に弱い。1万年で0.005%に減ってしまうなら、ほとんど検知できなくなる。また、磁場の方向が変われば、再び、変化した磁場により磁化される。最初の磁気が何万年も残る根拠はないのだ。
ところで、地球磁場は、地球の中心にあるコアが作っていると考えられている。外核は金属が液体状で対流していて、電流が流れている。電流の由来は不明だが、磁場を作っているらしい。ダイナモ説だ。ダイナモ説も根拠がなく、コンピューターのシミュレーションで研究されているだけだ。
電気的地球科学では、地球磁場は地下275km付近に存在する大量の電子が自転により回転することで発生していると予想している。シューマン共振の周波数7.83Hzがその根拠だ。電子による静電モーターが自転のきっかけとなっているが、太平洋火山帯のマグマの帯がファラデーモーターを形成して、自転速度を速めている。火星も自転周期は地球とほぼ同じだ。おそらく磁気の偏りが大きいため、ファラデーモーターとなる電流の流れがあるのだと考えられる。
地球磁場の発生が電子の自転によるものであるということは、自転方向が変わらない限り、磁場の向きも変わらない。最初にあげた岩石に残った磁気の向きは、地殻に流れる電流によるものだろう。地表の岩石に雷が落ちても岩石には磁気が残る。地震、放電による電流が岩石に磁気を与える。チバニアンも海嶺周辺の磁気も、地球の電磁気活動による痕跡なのだ。