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6月8日、石垣島で記録的豪雨が降った。この様子をひまわり8号の画像で見ると非常に興味深い様子が見える。
雲の薄い場所からもくもくと雲が湧き出てくる様子が動画ではよくわかる。これは電気的地球科学で主張している雨は空中で合成される、そのものだ。これだけ急速に雨雲が発達するのは、過飽和水蒸気では説明がつかない。
もっとも、気象学をやっている人は、いつまでも水蒸気に頼るんだろうけど。
地球は水星、月、金星から放電を受けて、現在の地形が出来た。普段見慣れている山は一瞬で出来たのだ。富士山は1万2千年前の放電で出来たと考えられる。月が犯人だ。もっとも地球に影響を与えたのは月の放電だ。月の詳細な地形が現在公開されている。月のクレーターから山のでき方を見てみよう。
https://quickmap.lroc.asu.edu/
このクレーターは直径が113km、深さが3.6kmだ。周辺の地形が盛り上がっているので、放電の衝撃で中の岩石が周囲に移動したと考えられる。そこで、どのくらいの岩石が周囲に移動したのかをざっくりと計算してみた。
淵の高さは0.6kmで幅は28kmある。
まず、深さ3km、半径が56.5kmの円柱状の体積は
3.14 x 56.5^2 x 3 = 30000km3
つぎに外側の淵の体積は
3.14 x 84.5^2 x 0.6 - 3.14 x 56.5^2 x 0.6 = 7438km3
クレーター内部から失われた体積は
30000km3 - 7438km3 = 22562km3
富士山の体積は約1400km3なので、富士山16個分の岩石が相手の惑星に移動したことになる。下の画像は電気溶接の荒い表面だ。
この画像は北米大陸の一部を赤色立体図のように処理したもの。
月のクレーターから放電で岩石が移動して、地球に降り注いだことがよくわかる。
海流に電流が流れていることは19世紀ごろから知られていたらしい。現在では地球磁場を横切る海流が電磁誘導で電流を発生させていると考えられている。しかし、これは逆のような気がする。海水に電流が流れ込んでいるため、地球磁場との関係で海流が生まれ、磁場が発生していると電気的地球科学では考える。海流の実際の流れを見てほしい。
蛇行する黒潮の両側に丸い渦があることがわかる。丸い渦は磁場の周囲に現れる円電流だ。同じパターンが木星の表面にも見ることができる。
木星大気はプラズマでその流れは電流だからだ。木星は自前のエネルギーで活動しているのではない。かつて太陽だった木星にはいまでも銀河風の星間物質が流入している。太陽に入る星間物質を横取りしているのだ。そのため、土星、木星の位置が太陽よりも銀河の進行方向に対して、前方に位置すると太陽活動が低下することになる。木星、土星に入る星間物質が多くなるからだ。
ところで、木星内部の構造はどうなっているのだろう? 太陽だった時に融合されたシリコン、酸素、鉄などが大量にあるはずだが、それらはコアのように一つにまとまってはいないだろう。代表的な岩石成分であるSiO6はバラバラに木星内部にあるはずだ。マイナスの電荷をもつので互いに反発するからだ。
プラズマ大気の中では低温核融合が進んでいく。太陽磁場の影響が地球よりもはるかに少ないので、木星大気には銀河由来の高エネルギー宇宙線が大量に降り注いでくる。大量のニュートリノが発生しているはずだ。ニュートリノは木星大気の成分である水素、メタンをより重い元素に変換していく。プラズマ大気の下層は電流のため高温かもしれない。圧力は高くないはずだ。木星はプラズマ大気が静電モーターで回転しているため、少し扁平になっている。木星を球形に保っている力は、内部のマイナスの岩石がプラスの大気を引き付けているだけではないだろう。木星の自転速度は10時間と岩石惑星より圧倒的に速いからだ。回転するプラズマは強力な磁場を発生させている。同時に地球と同じように超低周波の電磁波を発生させているはずだ。電磁質量の発生が木星を球形に維持しているのだ。
木星にも地球と同じように電離層が存在する。電磁質量を一定に保つメカニズムもあると考えられる。
月刊ムー2020年3月号の特集記事では地球の地形がどのようにしてできたかを説明している。紙面の都合上、詳しく説明できなかった個所を補ってみたい。これまで惑星規模の放電が地形を形成してきたと説明したが、具体的にどのようにして地形が出来たかは触れないで来た。
電気溶接を例に取ると放電には3種類ある。巨大な惑星間の放電と電気溶接は無関係と思うかもしれないが、プラズマによる現象はスケールが違ってもパターンは共通している。
電気溶接は大きく分けると直流と交流がある。惑星間の放電は大方直流であると考えられる。惑星双方の岩石に蓄えられた電荷が電流源だからだ。電荷の電位差が放電の原因になる。直流放電では、プラスとマイナスの違いが大きい。たとえば、溶接棒がマイナスの場合、金属は溶接棒から母材(溶接する金属)に大きく移動する。また母材の奥深くに電流が流れ込むので溶ける深さが深くなる。要は溶ける面積は狭いが深く溶けて金属が大量に母材側に移動する。逆に溶接棒がプラスで母材がマイナスの場合、溶ける範囲は広がるが深さは浅い。移動する金属も少ない。
この極性の違いは惑星では生じる山とクレーターの違いとして現れる。火星の半分はクレーターが多い。マイナス側として放電したためだ。
プラス側になって放電すると山ができる。火星のオリンポス山などが該当する(しかし、後で解説するがこれには疑問もある)。
電気溶接には、磁気吹きという現象が起きることが知られている。放電が自らの磁場で曲がるのだ。
日本列島の山には磁気吹きが作ったと思える地形が残っている。しかし、火星のオリンポス山などの山には、この地形が存在しない。大気が薄いせいだという説明もできるが、大室山そっくりの地形もあるので、オリンポス山の形成には、放電だけではない要素があると考えている。
赤色地形図で見ると日本列島はひだのような地形でおおわれている。噴火口のない山は、隆起した土地が長い間の浸食で作られたとされる。しかし、このブログでも指摘したように浸食されて流れたはずの土砂はどこにもないのだ。
地表を覆う山々は、地球がプラス側として放電を受けたために形成された、電気溶接でのスラグということになる。これは岩石に塩基性成分が多いことが示している。溶接スラグもアルカリ性、塩基性の成分でできている。月の岩石が地球と同じ成分であるのは、月がマイナスのため、月の表面の岩石が放電のスラグとして地球に降り注いだからだ。
私たちが日ごろ目にしている山は、放電によってあっという間に作られたのだ。
人工衛星による地球磁場の測定がある。同じような人工衛星による重力測定では、衛星の軌道変化から重力の変化を推定していたのに対して、磁場は直接観測した値だ。地球磁場の分布をみると非常に興味深いことが見えてきた。
上の図は北大西洋の磁場の分布だ。下の図の重力分布と比較してみてほしい。重力分布は、地表と衛星の電荷による引力の変化だと指摘した。重力分布では海嶺から東西に延びる筋が磁場では垂直になっていることがわかる。
電子に力を加えると後方に円形磁場が発生する。地表近くの岩石に含まれた電子が自転方向に回転すると、角加速度で磁場が発生する。円形磁場は地表に現れると南北に向きがそろう。
電気的地球科学では、衛星軌道から見た重力は地下の岩石が蓄えている電子による電気引力だと主張している。磁場の観測からは分極した電荷を蓄えた岩石に対して直交した磁場が現われていることが分かった。これは電気的地球科学の地下275km付近に存在する膨大な電子が自転で回転することにより、磁場を発生させ、シューマン共振のELFで重力を発生させているとする主張を裏付けるものだ。
もし、ダイナモ理論が主張するように地球中心部のコアが磁場を発生させているとしたら、重力と磁場の分布がこれだけ相関関係を持っていることを説明できない。