火山といえば、マグマで、マグマといえばカルデラ火山が噴火の代表だ。カルデラの代表は阿蘇山だ。阿蘇山のカルデラは直径が25kmにも達する巨大な噴火口を持っている。中央の中岳はいまでも時々噴火する活発な活動を見せている。
阿蘇山は過去に4回の巨大噴火を経験しているが、最後の9万年前には約600立方kmのマグマを噴出したといわれている。
しかし、現在の中央にある火口周辺を見ると、噴出したはずの大量のマグマは見当たらない。火口の周辺に流れ出たマグマの痕跡がわずかに見られるだけだ。
阿蘇山の噴火活動は13世紀ごろから記録に残っているが、その噴火は中央の中岳によるものだ。カルデラは9万年前にできた。カルデラは、地下のマグマだまりが急激な噴出によって空っぽになり、支えがなくなった上の地層が陥没することによってできる、と考えられている。つまりカルデラが陥没して出来る寸前まで、マグマだまり内部はガスの圧力で支えられているというわけだ。
うーむ、なんかおかしい。
阿蘇山全体を見てみると、マグマが噴出して出来たというよりは、何かが真ん中から弾け飛んだ衝撃のようにも見えてくる。カルデラの淵には、クレーターに良くある衝撃によるスジもできている。東側はカルデラ地形が途切れ、外側とつながっている。カルデラは、クレーターと同じ原因で出来たのではないかと思える。構造がそっくりだからだ。
ところで、カルデラの外、北側を見ると不思議な斜面が広がっている。まるで地表に雷が落ちた後のようにも見える。つまりクレーターが放電によってできたのと同じで、阿蘇の巨大カルデラも惑星規模の放電で形成されたのだ。
マグマは噴出したのだろうけど、放電の電流によって過熱されほんの少し流れた。同時に放電により地表の岩石が粉々になって飛び散った。それを火山灰と勘違いしたのだろう。岩石に放電が起きると内部の電気反発力で粉々になる。高温にもなるので、ガラス質ができて、火山灰のようになる。
この阿蘇山全体の円形で一部が外側とつながっている構造は、放電クレーターの特徴を良く現している。
9万年前の大噴火も7万年前かもしれない。トバ火山の噴火も7万年前だからだ。7万年前の惑星放電は、日本列島を作ったと考えられる。くわしくはいずれ書くつもりだ。