引力の話しに行く前にシューマン共振をもう一度取り上げたい。シューマン共振はなぜ起きる?でも書いたが、7.83Hzという周波数は、地表と電離層の間に生じる共振ではなく、地下275km付近に存在する大量の電子の自転による回転で生じている電磁波だと指摘した。
ネット上ではシューマン共振は地表と電離層との間で、雷などから発生する電磁波が共振しているからだと説明されている。もし共振で定在波が生じているのなら、シューマン共振のまだらな強弱が地球上で観察されているはずである。下の図は、30秒ごとの平均を取ったスペクトルだが、共振に特有の鋭いピークは見られない。ある一定の周波数変動があることが見て取れる。電子の分布によるものだろう。
高調波と考えられている上の周波数も、7.83Hzの整数倍にはなっていないことがわかる。7.83Hzの整数倍からはずれた14Hz,20Hzなどにピークがある。地球内部で電子が滞留している部分が複数あると考えたほうが合理的だ。地球内部には大量の電子が存在しているのだ。この電子の存在が地球内部で反発力を生んでマントルを含めた地殻を外側に押し出している。引力は内部の反発力を抑え込む力となっている。地球が丸い形状を保っている原因だろう。ファンデルワールス力だけではなかったのだ。