電磁波の伝播が星間物質、空気分子など、具体的な粒子を媒体として伝わると考えた。この伝播方法なら、夜の空が暗い理由が簡単に説明できる。従来の空間を電磁波が伝わると考える場合、無数にある星星の明かりのため、夜の空は明るくなっているはずなのだ。夜の空が暗いのは、宇宙が膨張しているために、遠くの星の光が弱くなって届かないため、と説明されている。
光が星間物質伝いにやってくるなら、星間物質が希薄に成る銀河間では、伝わる光が少なくなるので、地球に届く光も少ない、つまり夜の空が暗くなるのだ。
電磁波が粒子を媒介に伝わるには、2つのメカニズムが必要になる。
1つは粒子と粒子の間は、電界が遠隔作用で伝わる。遠隔作用はニュートンが引力に対して考えた伝播だが、すぐに否定され、近接作用が近代科学の主流となった。しかし近接作用を説明するためには、エーテルが必要となる。エーテルを否定したアインシュタインは、結局は同じ働きをする空間を導入した。遠隔作用を認めることは、電子、陽子の存在と同じように、基本的法則として認めなければいけなくなる。
2つ目は陽子、電子の性質だ。片側から入った電界の衝撃を反対側から放出する。電界に対して弾性体としての性質を持ち合わせていることを仮定しなくてはいけない。陽子は大きさがわかっているが、電子は不明だ。電子が電界の衝撃を伝えると言うなら、一定の大きさがあるはずだ。
粒子に弾性体としての性質を認めることは、さほど障害はないはずだ。しかし空間を排除する代わりに遠隔作用を認めなくてはいけないとなると、従来の空間を導入する科学と、どちらが科学的だろうか?
空間の実在は証明されていないが、遠隔作用は、太陽系の公転、銀河の回転運動で確認されている。いずれもBirkeland電流によるローレンツ力だ。電界の作用と言える。電界の伝播は遠隔作用と考えられる。したがって、遠隔作用を基本的な法則だと認めざるを得なくなる。
ところで、電波が粒子による電界の玉突きであるとすると、いくつかの疑問が浮かんでくる。ひとつは、もとの電界を受信することができれば、光速より速く伝達することが可能になるのではないか? また、電界の衝撃には、指向性を持たせることが可能ではないか、の2点だ。
現在の技術では、強力な電界を生じさせる方法がわからない。そのうえ、指向性を持たせることなど、思いもつかない。しかし、どうも、過去にそれをやった痕跡があるのだ。
それはギザのピラミッドだ。ピラミッドは誰がいつ作ったかわからない。少なくともエジプト人が作ったのではないことは確実だ。これは深く触れないが、ピラミッドの構造で不思議なのは、その正確さがある。寸法、構造、向きが精密なのは、すでに知られているが、石組みが非常にぴったりと組み合わされている点が重要だ。なぜこれほどぴったりとあわせる必要があったのか? また、内部の大回廊と呼ばれる部分は、斜めの斜路になっていて、もとは階段がなかった。王の間には、むちゃくちゃ正確に作られた石の容器が置いてある。その上に詰まれた数段の石は花崗岩が特別に使われている。ほかの石材がほとんど石灰岩なのにだ。
これらを合理的に考えると、次のようになる
精密さ→ピラミッド自体がどこかを向いている
石組みがぴったり→空気を漏らさない
花崗岩→誘電体(岩石の中では誘電率が高い)
ところで、マイクロ波を発生させるジャイロトロンという2,3mの大きさの真空管がある。加速器などで使われているが、電子ビームを金属に当てて、そのときの制動放射でマイクロ波を発生させる仕組みだ。1つで数Mワットの出力を得ることができる。
ジャイロトロンを参考に考えると、ピラミッド内部は真空状態にして使われたのではないか? 大回廊は電子ビームを発生させる場所、王の間は電子ビームをなんらかの物質で受け、強力な電界に変え、信号を乗せる。その上にある花崗岩の板は、発生した電界を導いて、指向性を与える装置。そのために誘電体を置いた。
オカルトからの情報を入れるともっと詳しく書けるがやめておく。ギザのピラミッドは、電界を利用した超光速通信機だった、という説だ。なんらかの事情があって内部の電子装置がすべて剥ぎ取られてしまった。石組みだけ残ったのが、現在のピラミッドというわけ。