原子核の周りを電子が回っているというイメージをほとんどの人は持っていると思う。こんな具合だ。
宇宙で最も多いのはプラズマで、イオン状態で存在する。水素原子の原子核、陽子だと考えられる。ところが星間物質で多いのは、水素原子が3個くっついたプロトン化水素分子であるといわれている。こんな具合にくっついているはずだ。
プロトン化水素分子は+1のイオンなので、結合している電子は2個と考えられる。ところが上の図を見ればわかるが、3個の水素原子が3箇所で結合しているのだ。この結合は、分光分析で確かめられている。また原子核の間隔も正三角形をしている。
どうやって、電子2個で3つの原子核をつなぎとめているのだろうか? 電気的地球科学では、電子は原子核の周りを回転していないと考えている。そこで、プロトン化水素の結合を予想したのがこれ。
白い丸が陽子、青が電子。2個の電子が上下に配置され、3個の陽子を引き付けている。陽子同士は反発するので、一定の距離を保つ。この構造なら、力学的にも安定している。
太陽風は陽子と電子が高エネルギー状態で吹き付ける。プラズマ状態では、電子と陽子がくっつかないと考えられているが、まれに太陽由来の中性子が観測される。太陽風は太陽からかなりの時間をかけてやってくるので、中性子は途中で崩壊するはずだ。観測される中性子は、陽子と電子が宇宙空間で結合したのではないだろうか?
また、プロトン化水素はいったんこの配置に結合すると安定しているために数多く見られると予想できる。太陽風は太陽を出た後も、変化し続けているのだ。