水素の同位体、4重水素の原子核を次のように予想した。
しかし、これは間違っている可能性がある。なぜなら、3重水素に電子2個で陽子がくっついた場合、もう1個電子が追加されて、ヘリウムになる可能性があるからだ。外側の陽子に電子がくっつくと、その電子とほかの陽子が引き合って、くっついた陽子が起き上がってくる。
4重水素は半減期が1.39 × 10−22secで非常に短い。次のように結合しているのではないか? 非常に不安定な様子が直感的に予想出来る。
ところで、プラズマ状態の原子核には、電子、陽子がしょっちゅう衝突しているのではないだろうか?
じつは太陽表面の観察から、太陽のプラズマの下にはシリコン、鉄などの重い元素が存在しているという研究がある。
The surface of the Sun
このサイトでは、太陽の4500km下には、固い地殻が存在すると予想している。またほかの恒星にも重い元素が大量に存在する可能性を示している。従来の研究では、シリコンや鉄といった元素は、恒星内部で核融合が進んでいって、かなり後にならないと融合されないと考えられていた。しかし、もし原子核に陽子、電子が頻繁に衝突を繰り返し、結合が行われているとすると、6千度程度の低温プラズマでも核融合が進行している可能性がある。
現在行っている原子核の構造予想は、まだまだ仮定の段階だが、重要な現象を説明できる可能性が見えてきた。