9日午前1時32分に鳥取県西部でM5.8の地震が起きた。震源は地下12kmと推定されている。この地震の後、数分~10数分ごとに余震が起きている。
電気的地球科学では、地震は地殻内部での放電現象であると考えている。地球の自転によるファラデーモーターのコアに流れる電流が増えると自転速度が速くなる。電流が増えるとマグマの周囲に放電が起きる。放電により、電流が減ると自転速度が遅くなる。
これはIERSによるLOD(length of day)のグラフだ。4月8日に一日の長さが短くなっていることがわかる。M7以上の地震をプロットしたが、いずれも自転速度が速い時期に起きていることがわかる。
ではなぜ、一度大きな揺れがあると小さな余震が続発するのだろうか? それは誘電体である岩石に高電圧がかかると岩石内部の分極が揃うため、圧電効果が低い電圧でも大きく現れるためだ。余震は岩石内部の分極が崩れるまで続く。
地震が地球内部の電子による放電現象であることは、電離層の状態にも影響される。電離層は太陽風の支配下にあるので、太陽活動は地震に結びつくのである。
地球膨張には2種類の形態があると推測できる。ひとつは花崗岩地帯、バソリスのように巨大な岩石の塊が地下から隆起してくる。カンラン石から花崗岩への相転移が原因だ。もうひとつは泥、砂が噴出してくる。巨大な山を作ることはなく、平べったい平地を広げる。
現在も、砂、泥による地球膨張は続いている。この動画は、カリブ海の南西に位置する、ドバゴに出現した泥噴火だ。
アラスカには、広大な針葉樹林の下に砂の大地が広がっている。現在も水と砂が噴出している場所もある。
アフリカ大陸のサハラ砂漠から中東を抜けて、タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠と地球を半周する砂漠地帯が存在する。
砂の存在も特徴的だが、石油、天然ガスが産出する地帯であることも興味深い。いずれも地球内部からの物質に由来するからだ。
この動画は2013年ごろエチオピアに突如として出現した大地の割れ目。大量の硫化水素を出している。動画の中で調査に当たっている研究者は、マグマが下にあるといっているが、それらしき噴出物はない。よくみると、周囲には噴出したと思える砂の山がいくつかあるだけだ。
現在ではあまり見かけることのない地球膨張の現場だが、おそらく氷河期には大規模な膨張による活動が地球全土で見られたに違いない。