中性子は陽子と電子が結合したものであるとした。同じ陽子と電子によって構成される水素原子がある。実際の水素原子は2個結合した分子だが、中性子と水素原子の質量は、こうなっている。有効桁は目をつぶってほしい。
中性子 n→ 1.674927471 x 10^-27kg
水素原子 H →1.6737236 x 10^-27kg
同じ陽子と電子でも、中性子のほうが少し重い。その差は、
n-H → 0.001203871 x 10^-27kg
となる。この差はなんだろう?
ところで、重水素は安定同位体で崩壊しない。
重水素 2H → 3.343583719 x 10^-27kg
重水素から、軌道電子1個と陽子2個の重さを引いてみる。
2H - e - 2p → 0.000749 x 10^-27kg
電子の重さは、
電子 e →0.00091093 x 10^-27kg
なので、ほぼ電子1個分の重さが出てくる。これが陽子と陽子を結合させている電子の重さなのだろうか?
そこで、三重水素と陽子3個の重さを比べてみた。
三重水素 3H →5.00827094 x 10^-27kg
軌道電子1個の重さを引く。
3H+ → 5.00736 x 10^-27kg
陽子3個は
3p → 5.017865484 x 10^-27kg
あれれ? 陽子3個のほうが重い!
3p - 3H+ → 0.010505484 x 10^-27kg
三重水素は、陽子が3個、電子3個で結合されていると考えられる。ではヘリウム3の重さはどうなっている?
3He → 5.00823789 x 10^-27kg
3He - 2e → 5.006416 x 10^-27kg
3H+ - 3He++ → 0.000944 x 10^-27kg
三重水素は、陽子3個が電子3個で、ヘリウム3は陽子3個が電子2個で結合している。その差は、ちょうど電子1個分になる。これは電気的地球科学で予想している原子核模型に合っている。三重水素はベータ崩壊するが、ヘリウム3は安定同位体だ。構造の違いは、三重水素が3角形をなしていて、ヘリウム3は真っ直ぐだ。
ここで、かなり飛躍的な予想をしてみる。
重水素は2個の陽子を電子が結び付けている。ニュートリノ放射を受けたとき、陽子内部で電界が伝わる。結合した電子を介してとなりの陽子にもニュートリノの電界は移動していく。このとき、電子を通り抜ける電界のパルスは真っ直ぐだ。ヘリウム3も陽子3個が直列につながっている。
三重水素でも陽子内部をニュートリノの電界のパルスは伝わるが、となりの陽子を結び付けている電子には角度がついている。そのため、電子内部には外側に向かう力が発生する。非常にエネルギーが高いニュートリノが入射した場合、電子を外側に弾き飛ばしてしまう。これがベータ崩壊だ。
ここまでくれば、中性子がなぜ崩壊するかは明らかだ。
陽子に入射したニュートリノが電子をはじき出してしまう。はじき出された電子はニュートリノのエネルギーを得て飛び去る。陽子が少し変形するので電子ニュートリノも発生する。
まだ、この考察には、なぜ3H<3pなのかという疑問もあるが、電界の再発生、ニュートリノによる電荷の供給という作用に矛盾はない。
うーん、しかしこれだと、①で予想したニュートリノの少ないほうが寿命が短いと矛盾する。困った。③へ続く。