木星はかつて太陽だった。表面にプロトンの層を持つ巨大な空洞があった。核融合により重い元素、鉄、シリコンなどができたため、内部にマイナスの電荷を持つようになった。空洞がつぶれ、ガス惑星に変化した。
現在の電気的宇宙論では、木星内部は空洞で、固い殻を持つ惑星と考えている。彗星が木星にぶつかったとき、衝撃がしばらくの間消えなかったことを根拠に、ガスの下に硬い殻があると推測している。
しかし、この構造では内部で金星や地球を作るのは無理だ。木星は分厚い水素、ヘリウム、メタンのプラズマ大気の中で、核融合反応により、岩石、鉄などを作っているはずだからだ。地球大気を思い出してほしい、地球大気には超光速で陽子、ヘリウム原子核などが突入して、宇宙線のシャワーを作る。数百億のニュートリノ、ミュオンなどが核融合を促進している。
木星には地球をはるかに上回る大気が存在する。木星に突入する宇宙線は地球より多く、発生するニュートリノ、ミュオンも多いはずだ。内部では核変換、核融合が進んでいると考えられる。
電気的にも、宇宙線により木星大気はプラスに電離している。内部の岩石がマイナスを持っているために、木星は電気的に安定しているはずだ。ところで、下の画像を見てほしい。一つ目は木星、2つ目は地球の磁場の分布、3つ目は火星の磁場の分布だ。どこか似ていないだろうか?
木星の磁場の分布データはなかったが、地球と火星の磁場は似ている。どちらも極ではなく、すこしずれた部分に磁場の強い場所ができる。木星の大赤班も磁場が強いのではないか? 岩石惑星とガス惑星では、磁場の極性は反対になるが、位置は似ている。大赤班は木星内部の磁場が強く現れている場所ではないか?
もし、木星内部で岩石惑星が作られたとすると、内部から出てくるときは、磁力によって押し出されるのではないだろうか? マイナスの電荷を持つ星の卵が、磁力線に沿って表面に移動してくる。本当に出てくるところを見ないとわからないが、可能性としてだけ考えておきたい。
追記:その後、木星には磁場の強力な領域、ブルースポットがあることがわかった。