理科や電子工学で電圧とは何かを説明すると、たいていは水圧にたとえて、電気の圧力であるかのようにイメージを与える。物理学でも同じで、「1クーロンの電荷をA点からB点まで移動させるのに V ジュールの仕事が必要なとき,AB間の電圧を V ボルトという。」(ブリタニカ)と説明する。
電圧はモノではないのだろうか?
電子1個に1Vをかけて加速するエネルギーを1eVとしている。エネルギーを持つ電子は高速で走り回っていることになる。しかし、原子内部の軌道電子は、電子軌道によりエネルギーが異なる。内側から外側の軌道になるにつれ、電子はエネルギー順位が高くなる。
電子の持つエネルギーが高くなるということは、電荷を移動させる能力が大きくなること、つまりクーロン力が増えるので、原子核のプラスに強くひきつけられることになる。エネルギーの高い電子ほど、原子核に近づくと思うのだが、そうはならない。
ところで、ミュー粒子は105MeV、パイ中間子は139MeVの「質量」だ。大きさにすれば電子の約4~5倍ほどになる。電磁質量で換算した場合の大きさだが、それでも電子より大きくなることで、エネルギーが大きくなる。ミュー粒子、パイ中間子は電子が電圧を得て変化した状態と考えられる。電圧が高いと大きくなる?
この前の記事で、陽子内部は空洞ではないかと書いた。陽子の大きさが変化すること、ニュートリノの入射でガンマ線を放射することが根拠だ。ガンマ線は陽子の大きさが変化するため、周囲の電界が変化してガンマ線になる。陽子内部が空洞であるのは、周囲の殻の電界による反発力で空洞が維持される。空洞の大きさが電圧ということになる。
それでは、空洞を作っている殻が、本当の素ということになるのではないか? うーむ、だんだんわけがわからなくなってきた。