近頃、こんなに自然科学の画期的な新理論を打ち立てているので、ノーベル賞をもらったらどうしようかと心配することがある。授賞式に着ていく服がない、ネクタイの結び方もとっくの昔に忘れた。自慢じゃないが、ここ10年以上同じ服を着ている。取らぬ狸なので、これ以上は悩まないことにした。
ところで最近、ネット上では地震予知を趣味とする人たちが増えている。twitterには、毎日のように地震が危ないというtweetが流れている。地震の原因を理解しないで、なぜ予知ができるのか? 非常に不思議だ。
電気的地球科学では、地震の原因を岩盤内部での放電と圧電効果であると解明した。余震も分極した岩盤が低い電圧でも圧電効果を発揮するために起きるとわかった。地震の起きる期間を有る程度予想できる。LODの変化を予想するとM6以上の地震に関しては、ほぼ予想できている。しかし、場所についてはさっぱりわからない。台灣地震預測研究所のように大気電位を測定している地点が増えれば、場所の予測が可能になると思うが、まだ、測定地点はほとんどない。
予測は難しいが、じつは地震を予防する方法はある。1995年に起きた兵庫県南部地震では、震源から離れた場所で発光現象が起きた。花崗岩に加えられた電圧が誘電体による昇圧効果で、電圧が上がって発光に至った。
そこで考えられるのが、花崗岩にアースを打ち込んで、大気中に放電させてやる、地震避雷針だ。岩石に電荷がたまって放電する前に逃がしてやるのだ。
震源の深さは10km以上深い場合が多いが、発光現象がすべて地表付近で起きていることを考慮すると、岩盤が震源につながっていれば効果が期待できる。地質図を見て、深い場所の花崗岩、玄武岩などにつながっている場所にアースを打ち込んで、放電用の鉄塔を建ててやればいいはずだ。
ノーベル賞の授賞式には出ないかもしれないが、賞金は喜んでもらうつもりだ。