夏が暑いのは、地球の傾きがあるためで、夏になると北半球が太陽に対してもっとも傾きが小さくなるため、と説明されてきた。ところが太陽に対して傾斜が少なくなるのは夏至で6月後半だ。7月には地球は太陽から最も離れた場所にいる。そこで、このグラフを見て欲しい。
https://www.solar-partners.jp/simulation.html?maker_series=panasonic_hit、より
太陽光発電の年間を通した発電量の推移だ。興味深いのは8月と同じくらい3,4,5月の発電量が多い。現在の気象学による説明では、夏が暑いのは、太陽光により地面、大気が徐々に温められるので、夏至を過ぎた7,8月がもっとも暑くなると説明されている。
太陽光と大気は次のようなイメージを持っているらしい。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/radiation/know_adv_rad.html より、
太陽の日射が地面を温め、その地面が空気を暖める。それで全体の気温が高くなるのに、時間差を要すると言う説明だ。しかし、2019年4月17日に北海道で25度を記録した。また、これを書いている最近の気温は真夏並みに高くなってきている。
夏が暑いのは、太陽の日射量のせいだけではない、と予想できる。では何が気温を上げているのだろう? そこで、これを見て欲しい。
これは地球内部の電子の分布と、太陽、月との関係を表したものだ。地球内部には大量の電子が存在するが、電子は岩石内部にたまっているだけでなく、電離層のプラスにひきつけられながらゆっくりと地表に向かって移動している。それが誘電体バリア放電で地表に出てくる。この電子の挙動は太陽と月にも影響を受けている。太陽への傾斜により電子が出てくる量が違うことが直感的に予想できる。
ところで、地表に出てきた電子はどのような振る舞いをしているのだろうか? だが、大気中の電子を直接測定することは非常に難しい。ほとんどの場合、空気分子、水分子などがイオン化した状態を観測することになる。たとえば、地震の直前には地表でプラスイオンが増えることが知られている。電子が地表から出てくればマイナスイオンが増えると思うが、電子を直接観測することが難しいため、電子のマイナスに引かれて周囲から集まってきたプラスイオンを測定することになるのだと思われる。
マイナスの電子は地表に現れるとゆっくりと電離層に向けて移動すると考えられる。夜間、大気上層ではスプライト、ブルージェットと呼ばれる電離層に向けた放電現象が見られるのはそのためだ。
マイナスの電荷が地球の夜側で宇宙に向けて移動する。これ、どこかで見たことがあると思ったら、水星の自転で起きている静電モーターだ。
地球は赤道上では秒速470mの速度で地面が動いている。赤道上、あるいは地上のどこでも良いが、風はどんなに強くても風速100mを超えることはない。せいぜい30~40m程度だ。大気は慣性で地球の自転に引きずられていると説明される。本当だろうか?地球の凸凹で大気が引きずられているのなら、常時、かなりの風が吹いているはずだ。
地上で自転による風が吹いていないのは、地表付近の大気が自転にあわせて動いているからだ。地表から湧き出た電子が次第に上空に移動することで、地表付近の大気が静電モーターとして動く。これが地上で強風が吹かない理由だ。
電気的地球科学では、地球全体が誘電体バリア放電していると予想している。大気中での電子の移動は、雨を降らせたり、台風、竜巻の原因となるが、もっとも重要な現象は、地表付近の大気を自転に合わせて動かすと言う役割だ。これがなくては、地球は生物の住める環境にはならない。
暑はなぜ夏いのか? は、次の記事で!