木星には大赤班があって、ほぼその位置に磁場の特異点、ブルースポットがある。
一方の地球には、地磁気の強い特異点がある。
電離層に近い高層大気の運動を見ると、木星の大赤班のような渦を巻いていることがわかる。
木星と地球の地磁気は非常に似ているといえる。自転方向も同じだが、地磁気の向きは逆になっている。
木星大気は約10時間で一周している。木星大気は強いプラスに電離していることが分かっている。つまり、プラスの荷電粒子が自転することで、木星の磁場を作っている。
地球の磁場は木星とは逆だが、自転方向は同じだ。つまり、地球磁場はマイナスの電荷による自転が作っている。電気的地球科学では、マントル上部に大量の電子が滞留していると考えている。電子の自転で磁場が発生していることがより明らかになった。
ところで、現在の太陽と地球はこの先どうなるだろう?地球の年齢は約100万年であると予想している。地球内部の電子が尽きれば、空洞は崩壊して、再び木星内部に還っていくだろう。
では、太陽はどうなるか? 太陽の空洞もいずれ崩壊する。おそらく、崩壊は急激にやってくると思える。水星が太陽に吸い込まれれば、内部の反発力は一瞬でなくなって、太陽はガス惑星になってしまう。水星には大量の電子が含まれているからだ。太陽風が止まり、巨大なプラスの電荷がなくなる。太陽系の公転は一時的に崩れてしまうだろう。太陽がガス惑星化すると、太陽系の中心が移動する。星間物質の流入する場所が変わってしまうからだ。新しい太陽はどこに生まれるだろう? 新しいガス惑星が誕生して、しばらくの間、太陽系は中心を失い混乱する。電気引力がなくなり、太陽風の定在波も消える。既存の惑星は遠心力で遠ざかっていく。太陽だったガス惑星も中心から移動する。
ところで、金星はなぜ3500年前に木星から移動してきたのだろうか? 金星は現在地球とほぼ同じ大きさだ。重力もほぼ同じ。気圧が90気圧あって温度が400度ある。計算上、金星の大きさが現在の2倍になると地表は1気圧になる。温度も下がるだろう。新しい太陽は、公転軌道が一回り広がって、金星が現在の地球と同じ程度の位置になるように出来るのではないか? 地球の残骸を吸い込むのは新しいガス惑星かもしれない。つまり、地球は崩壊して金星が生物のすめる星として生まれる。大きさが2倍になるが。
火星の役割も変わる。火星は水星と接近することがある。水星が現在の太陽に飲み込まれて、空洞を破壊する役割があるなら、次の太陽における水星の役割は、火星が担う可能性が高い。水星の直径は4800km、火星は6800kmだ。水星の大きさが太陽の大きさを規定していると言う証拠はないが、もし、次の太陽のすぐ脇を火星が公転するようになるのであれば、火星の大きさから、次の太陽も現在より少し大きいと予想できる。流入する星間物質の量は同じなので、表面を流れる電流密度が減るので、少し赤っぽい太陽になるだろう。
この際、新しいガス惑星に命名しておこう。地球を飲み込むかもしれないガス惑星なので、地星(Earther)というのはどうだろう? 新しい太陽はSunⅡでいいだろう。SunⅥかもしれない。このような太陽、地球の入れ替わりは、偶然起きているのだろうか? 現在の科学は、自然の営みを偶然で片付けようとする。そこには人類の優位性を無条件で認めようとする心性が現れている。
金星は新しい地球になる。大きさが2倍と言うことは表面積は4倍だ。今以上に人口を養うことが出来る。人口の大きさは科学文明の発達の度合いを大きく伸ばすだろう。自由に考えることの出来る人間が増えるからだ。現在の人類は人口が少ないため、重力の正体を突き止めることが出来ないでいる。重力だけでなく、現在の科学を押し止めている5つの間違いも容易に克服できるだろう。
ひとつだけ問題がある。現生人類は金星への移住を自らの手で行うのだろうか? それとも誰かがやってきて新たに人類のタネをまくのだろうか?
地球が木星(土星と言う説もある)から生まれたとき、大きさは半径2500km程度だったと推測できる。ぎっしり詰まった地球内部は、SiO6、スティショフ石かSiO4、カンラン石で占められていた。カンラン石は相転移してSiO2を核にする花崗岩。玄武岩に変化する。このとき、体積が最大約2倍になる(スティショフ石からだと8倍)。玄武岩質マグマは、元のマントル物質、カンラン岩から変化するとき15%体積が増えることが知られている。カンラン岩はすでにカンラン石がある程度相転移した岩石だ。
相転移により、水と二酸化炭素が発生する。
2SiO6 + CH4 → 2SiO4 + CO2 + 2H2O
or
2SiO4 + CH4 → 2SiO2 + CO2 + 2H2O
また、電子も発生する。この電子は外と内に向かって移動する。内側に移動した電子は、反発力を発生させて、空洞を作ると予想される。つまり、地球は、膨張しながら内部の空洞を成長させるのだ。
空洞の拡大と膨張、この2つがあいまって地球は現在の半径6400kmまで大きくなった。従来の地球膨張説では、地球内部で物質が生まれている、膨張したのは主に海底とされるが、ちがうだろう。地球内部での岩石による相転移と空洞の発達が膨張の原因だ。拡大したのは、海底だけでなく、大陸も拡大している。南北アメリカ大陸は、西側の山脈に対して東側に平地が広がっている。ユーラシア大陸も中央アジアの砂漠地帯は拡大した痕跡がある。プレートの移動に見える陸地の変化は、地球内部からの岩石の湧き出しと、膨張による移動で説明可能だ。地球膨張は、地球に降り注ぐ宇宙線の影響で、急激に進行する。氷河期になると地球膨張が進むのだ。
また、相転移により発生する大量の電子は、電離層との間で、誘電体バリア放電を引き起こしている。発生する電子の持つ電位がばらばらであるため、地球の自転により発生する電磁波も広範囲の周波数帯に及んでいる。もっとも低い周波数帯、ELF、SLFは重力を発生させる原因になっている。内部の空洞の反発力に対して、地下275km付近から発生する重力による内側への締め付けが、地球を球体として維持している。
誘電体バリア放電は、周波数により、電子の移動する場所が変化する。周波数が低いと電極、つまりマントル上部と電離層に近い場所で放電が起きる。地震とオーロラだ。周波数が高くなると地表付近から電子の移動が起きる。雲の発生、台風、竜巻、雷などだ。気象現象のほとんどは、誘電体バリア放電で説明可能だ。地球上では電気的現象が満ち溢れている。
重要な点は、地球が木星で生まれたときに蓄えられた大量の電子により維持されていることだ。重力も単に質量が勝手に発生させているものではない。空洞も電子による反発力で維持されている。つまり、カンラン石の相転移がもたらす、電子の供給が止まれば、地球は崩壊してしまう。
かつて、小惑星帯に存在した惑星フェイトンは、空洞の崩壊でばらばらになった。空洞が崩壊するとき大量の電子が放出されるだろう。大量の電子は、フェイトンに棲んでいた生物を一瞬で化石に変えたはずだ。地球もおそらく同じ道を辿るだろう。
現在の地球科学では、太陽系は一つ前の太陽が超新星爆発を起こした後に、再び、水素ガスが集まって太陽になり、岩石が地球や火星を作ったと説明する。しかし、宇宙空間では水素ガスはプロトンに電離していて、プラスの電荷を持つので、重力で集まることは不可能だ。プラスとプラスは電気的反発力でお互いに退けあう。電気的反発力は重力の10^38乗倍も強い。
太陽系の始まりは、陽子と電子が電離した状態で移動する星間物質の流れだ。星間物質は陽子と電子で出来ていると言われるが、プロトン化水素という、陽子が3個、電子が2個結合した状態で存在すると考えられている。プロトン化水素は、+1の電荷を持つ。
プロトン化水素は、遠くの恒星、銀河の電荷によって、移動していると考えられる。荷電粒子が移動すると磁場が発生する。星間物質は自らが発生させる磁場によって流れのような運動をしている。
星間物質の流れは、荷電粒子の流れなので、電流だ。これをビルケランド電流という。ビルケランド電流は互いに絡み合い、磁場のくびれを作る。磁場が星間物質を圧縮するのだ。ビルケランド電流の磁場により、圧縮された星間物質は、丸い空洞になる。表面には圧縮されたプロトン化水素が凝縮されるが、プロトン化水素は非常に不安定なので、集まると陽子と電子に分かれてしまう。
http://www.everythingselectric.com/wp-content/uploads/safire-project-2.jpg より
両極から星間物質が流れ込んで、赤道付近から放出される。極と赤道の間で、星間物質は電流により加熱される。移動する陽子と電子により円形磁場が作られ、プラズマを内側に圧縮するが、内部の電気的反発力で膨らんだ状態を保つ。太陽は空洞なのだ。
太陽活動のほとんどは、表面に集積された約200kmの厚さのプラズマの対流内部で起きている。陽子と電子が激しく衝突することでニュートリノが大量に発生している。このニュートリノの存在が太陽系内部の物質を安定化させる。また、表面のプラズマ内部では、低温核融合が進み、酸素、シリコン、鉄などの元素が融合される。酸素、シリコンは岩石の元を作り出す。シリコンが大量に内部にたまってくると、内部の空洞を電気的反発力で支えることが出来なくなり、太陽はしぼんでしまう。
最初の太陽は天王星だった。おそらく、天王星は太陽としての寿命は短かった。天王星が収縮してガス惑星になると、すぐ近くに再び星間物質が圧縮される。海王星・太陽だ。天王星の軌道が公転面からずれ、自転軸が倒れているのは、最初の太陽だったため、軌道を定める太陽風がなかったせいだと考えられる。また、天王星・太陽は活動期間が短かったので、内部にたまった岩石も少なく、生まれた衛星の数も少ない。
天王星にもリングがあるが、土星のリングと同じだ。現在の太陽は、天王星、海王星、土星、木星の次、5番目の太陽という事になる。
これまで、相対性理論、量子力学、地球科学、天文学などを批判してきた。じゃあ、電気的地球科学はどのようにして科学的であることを保っているのかを説明したい。
電気的地球科学は、従来科学の脱構築である。脱構築とは「ある対象を解体し、それらのうち有用な要素を用いて、新たな、別の何かを建設的に再構築すること。」(wikipedia)とされる。ある対象とはニュートン以降の近代科学だ。「それらのうち有用な要素」とは電気である。wikipediaの記述を書き換えれば、「近代科学を解体し、そのうちの電磁気を用いて、新たな科学を再構築する」のが電気的地球科学といえる。
具体的には、近代科学に入り込んだ5つの間違いを、科学内部から放逐しなくてはいけない。5つの間違いは、以下のとおり。
宇宙と地上の重力を同じとする万有引力
質量が重力を生む
電気力線の中和
電界と磁界の対称性
空間あるいは場
とくに「空間あるいは場」は、数学的概念を物理的実在と混同するピタゴラス主義の蔓延を許している。量子力学、素粒子科学は、ピタゴラス主義に汚染された領域だ。相対性理論については、全部削除で問題はないが、量子力学、素粒子科学は、慎重な解体、再構築が必要だろう。現在、筆者一人でやっている作業では、とても追いつかないことがわかっている。地球科学は、作り直すことが必要だ。地球だけの科学ではいけないのだ。プレートが火星や他の惑星、衛星にないのは、プレートテクトニクス自体が存在しないからだ。地球科学は惑星科学になる必要がある。惑星科学は、恒星の誕生から恒星系への進化が含まれる。
また、科学的であることは論理の整合性、合理性だけでなく、実用性が重要だ。電気的地球科学の当面の目標は、重力制御である。すでに、いくつかの制御法についてのアイデアがある。時間と費用が揃えば、試してみたい。重力制御が成功すれば、科学として正しいとわかる。それまでは、仮説のひとつに甘んじるしかないだろう。