地球が木星(土星と言う説もある)から生まれたとき、大きさは半径2500km程度だったと推測できる。ぎっしり詰まった地球内部は、SiO6、スティショフ石かSiO4、カンラン石で占められていた。カンラン石は相転移してSiO2を核にする花崗岩。玄武岩に変化する。このとき、体積が最大約2倍になる(スティショフ石からだと8倍)。玄武岩質マグマは、元のマントル物質、カンラン岩から変化するとき15%体積が増えることが知られている。カンラン岩はすでにカンラン石がある程度相転移した岩石だ。
相転移により、水と二酸化炭素が発生する。
2SiO6 + CH4 → 2SiO4 + CO2 + 2H2O
or
2SiO4 + CH4 → 2SiO2 + CO2 + 2H2O
また、電子も発生する。この電子は外と内に向かって移動する。内側に移動した電子は、反発力を発生させて、空洞を作ると予想される。つまり、地球は、膨張しながら内部の空洞を成長させるのだ。
空洞の拡大と膨張、この2つがあいまって地球は現在の半径6400kmまで大きくなった。従来の地球膨張説では、地球内部で物質が生まれている、膨張したのは主に海底とされるが、ちがうだろう。地球内部での岩石による相転移と空洞の発達が膨張の原因だ。拡大したのは、海底だけでなく、大陸も拡大している。南北アメリカ大陸は、西側の山脈に対して東側に平地が広がっている。ユーラシア大陸も中央アジアの砂漠地帯は拡大した痕跡がある。プレートの移動に見える陸地の変化は、地球内部からの岩石の湧き出しと、膨張による移動で説明可能だ。地球膨張は、地球に降り注ぐ宇宙線の影響で、急激に進行する。氷河期になると地球膨張が進むのだ。
また、相転移により発生する大量の電子は、電離層との間で、誘電体バリア放電を引き起こしている。発生する電子の持つ電位がばらばらであるため、地球の自転により発生する電磁波も広範囲の周波数帯に及んでいる。もっとも低い周波数帯、ELF、SLFは重力を発生させる原因になっている。内部の空洞の反発力に対して、地下275km付近から発生する重力による内側への締め付けが、地球を球体として維持している。
誘電体バリア放電は、周波数により、電子の移動する場所が変化する。周波数が低いと電極、つまりマントル上部と電離層に近い場所で放電が起きる。地震とオーロラだ。周波数が高くなると地表付近から電子の移動が起きる。雲の発生、台風、竜巻、雷などだ。気象現象のほとんどは、誘電体バリア放電で説明可能だ。地球上では電気的現象が満ち溢れている。
重要な点は、地球が木星で生まれたときに蓄えられた大量の電子により維持されていることだ。重力も単に質量が勝手に発生させているものではない。空洞も電子による反発力で維持されている。つまり、カンラン石の相転移がもたらす、電子の供給が止まれば、地球は崩壊してしまう。
かつて、小惑星帯に存在した惑星フェイトンは、空洞の崩壊でばらばらになった。空洞が崩壊するとき大量の電子が放出されるだろう。大量の電子は、フェイトンに棲んでいた生物を一瞬で化石に変えたはずだ。地球もおそらく同じ道を辿るだろう。