日本列島を中央で分断するフォッサマグナは2回の放電と膨張によってできたと説明した。ところで地球をぐるりと取り巻く太平洋火山帯は、いつできたのだろうか? マグマの帯は自然に出来たのではなく、外部から放電で電流を流し込むことによって発生したのではないだろうか?
現在の太平洋火山帯を見ると大陸にぶつかっている東側は比較的直線だが、西側の火山帯は弓状に反っていたり、サモアの近くでは急角度で曲がっている。地球の自転で東に引っ張られたこともあるが、地球膨張と重なっていると考えられる。
もし、ファラデーモーターのコイルとして太平洋火山帯を作るとしたら、地球の自転軸に対して平行に円を描くはずだ。右側のようにまっすぐな直線を描いて放電するだろう。現在の太平洋火山帯が円弧状、急角度で曲がったのはローレンツ力だけでなく地球膨張の影響が大きい。
地球膨張説ではオーストラリアは日本列島の近くにあったものが、次第に南側に移動しながら膨張したと説明される。
しかし、この説明では太平洋火山帯がまっすぐな線にはならない。オーストラリアはインドのすぐ脇から拡大しながら移動したと考えると火山帯の線はまっすぐになる。
最初に太平洋火山帯を作った放電をしたのはどの星なのだろう?7万年前の日本列島を作ったのは月だった。平坦な地形から起伏のある山岳列島を作った。トバ火山の噴火で知られる世界的な生物激減は月の放電が原因だ。その次は3500年前の金星だ。地球膨張に伴い中央部が平坦になっていた場所に放電のしずくをたらし、富士山をはじめとした火山を作った。阿蘇山などの主だった火山はこのときに出来た。
だが、このときすでに太平洋火山帯は完成されていた。4番目の太陽から現在の太陽に引き継がれたとき、最初に木星からやってきた衛星は水星だった。おそらく水星の役割は5番目の太陽の大きさを決めるためだと考えられる。太陽の大きさは別の機会に書くが、水星は現在の位置に移動するとき地球に放電して行った。
自転軸の傾きから水星は木星の衛星だったことが分かる。
最初の放電が起きたとき、地球は太平洋がちょうど半分占めていたと考えられる。花崗岩の盛上がり、バソリスが帯のように海と陸の境界にそびえていた。そこをめがけて水星の放電は地球をぐるりと1周した。大電流の流れた地下には、岩石の溶けたマグマの帯がコイルのように地球を覆った。マグマの帯には電流が流れ始め、地球はファラデーモーターとして安定した自転を始めた。
水星表面に残るクレーターは過去に放電を起こした痕跡だ。放電の相手は地球だった。
水星が放電したのはおそらく20万年前だろう。地球上の生物の9割は、突然20万年前に地球に発生したからだ。