海流に電流が流れていることは19世紀ごろから知られていたらしい。現在では地球磁場を横切る海流が電磁誘導で電流を発生させていると考えられている。しかし、これは逆のような気がする。海水に電流が流れ込んでいるため、地球磁場との関係で海流が生まれ、磁場が発生していると電気的地球科学では考える。海流の実際の流れを見てほしい。
蛇行する黒潮の両側に丸い渦があることがわかる。丸い渦は磁場の周囲に現れる円電流だ。同じパターンが木星の表面にも見ることができる。
木星大気はプラズマでその流れは電流だからだ。木星は自前のエネルギーで活動しているのではない。かつて太陽だった木星にはいまでも銀河風の星間物質が流入している。太陽に入る星間物質を横取りしているのだ。そのため、土星、木星の位置が太陽よりも銀河の進行方向に対して、前方に位置すると太陽活動が低下することになる。木星、土星に入る星間物質が多くなるからだ。
ところで、木星内部の構造はどうなっているのだろう? 太陽だった時に融合されたシリコン、酸素、鉄などが大量にあるはずだが、それらはコアのように一つにまとまってはいないだろう。代表的な岩石成分であるSiO6はバラバラに木星内部にあるはずだ。マイナスの電荷をもつので互いに反発するからだ。
プラズマ大気の中では低温核融合が進んでいく。太陽磁場の影響が地球よりもはるかに少ないので、木星大気には銀河由来の高エネルギー宇宙線が大量に降り注いでくる。大量のニュートリノが発生しているはずだ。ニュートリノは木星大気の成分である水素、メタンをより重い元素に変換していく。プラズマ大気の下層は電流のため高温かもしれない。圧力は高くないはずだ。木星はプラズマ大気が静電モーターで回転しているため、少し扁平になっている。木星を球形に保っている力は、内部のマイナスの岩石がプラスの大気を引き付けているだけではないだろう。木星の自転速度は10時間と岩石惑星より圧倒的に速いからだ。回転するプラズマは強力な磁場を発生させている。同時に地球と同じように超低周波の電磁波を発生させているはずだ。電磁質量の発生が木星を球形に維持しているのだ。
木星にも地球と同じように電離層が存在する。電磁質量を一定に保つメカニズムもあると考えられる。