いまだに地震の原因が岩石に溜まった歪の解放で、それはプレートの移動により生まれる、と考えている人は下の図を見てほしい。
この図はHI-NETが捉えた過去30日間に起きた日本列島周辺での地震をプロットしたものだ。通常では公表されない微小地震が含まれている。びっしりと震源があることに気がつくだろう。
もし、プレートが移動して地震を起こすなら、歪が大きくたまる前に、小さな地震が起きて、歪は解消されてしまう。じっさい、HI-NETの震源マップは無数の微小地震を捉えている。これでは大地震が起きるほどのひずみがたまることはないだろう。
地震の原因は誘電体でもあり圧電体でもある岩石が高電圧を受けて、逆圧電効果で変形するからだ。
この動画では玄武岩に高電圧、40kVをかけると岩石が割れる様子を示している。岩石が割れるのは、逆圧電効果で変形するためだ。逆圧電効果による変形は、非常にわずかだが、広範囲にわたって電圧がかけられると、変形する量が増える。また、岩石にひびが入っていたとしても、電圧をかけられると一斉に変形するので、変形の量は変わらない。逆圧電効果によるアクチュエーターも実用化されている。小さな部品でも大きな力を発揮できるという特徴を持つ。地震の大きな力は逆圧電効果で説明できる。
岩石がバネのようにたわんでエネルギーをためるというのは、妄想にすぎないことがわかったはずだ。それでも地震はプレートの移動が原因と考える人は、科学ではない単なる信仰を抱いているだけだ。