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科学が停滞しているのには原因がある。一般にはアインシュタインの相対性理論以降、科学は順調に発達を遂げてきたかのように見える。しかし科学の発達は主に電子工学によるものであって、電子工学は古典物理で構築されている。相対性理論、量子力学は、あまり関係ない。相対性理論が使われているGPSは、よーく見ると、その関与は誤差のうちでしかない。半導体の動作にしても、トンネル効果は、統計的効果として理解可能で、実際にはすべて古典物理の範疇で動作しているのだ。
はっきり言ってしまえば、相対性理論、量子力学、素粒子科学はすべて机上の学問でしかない。役に立たない学問である。もともとの学問が貴族のパーティーの余興であったと考えれば、これらは立派にその役目を果たしているともいえる。ダークマターがどうたら、クオークが見つかったとかを聞くと、いかにも科学の先端が私たちの生活にあふれていると幻想を抱いてしまう。しかし、その雰囲気をかもし出している電子工学は古典物理の成果なのだ。科学の基盤は200年近く発展していない。
では何がいったい科学の発展を止めているのだろうか? 原因を考えていくと、すべてはニュートンの万有引力にたどり着く。質量が重力を生むとする仮定は、18世紀末のキャベンディッシュにより確定されたことになった。その後、アインシュタインが相対性理論の中で重力を空間の曲がりとして、再仮定した。
重力の正体が暴かれようとした瞬間が2度あった。1度目は天才的実験家ファラデーが鉛は反磁性体であると見破り、キャベンディッシュに異を唱え、重力は電磁気力であると証明しようとした。しかし、当時の計測技術では大気に流れる微弱な電流を計ることができなかった。
2度目は1950年代にヴェリコフスキーが古記録を総動員して、過去にあった太陽系の異変を指摘したときだった。「衝突する宇宙」では、万有引力を無視した天体の動きが暴き出された。さらにヴェリコフスキーは宇宙で起きている現象は電磁気が影響していると指摘した。これに対して、アメリカのアカデミズムは全力で否定した。
万有引力が現在のように質量によって生み出される、自然界の基本的力であると考えられるようになった背景には、かなり意図的な意思を窺うことができるが、ここではやめておく。
科学を停止させている要因は重力だけではない。化石、進化も科学を止めている障害のひとつだ。生物においても、誤謬があるようだが、門外漢ゆえ指摘しないでおく。
なぜ科学の発展を妨げる必要があるか? これを考えると人類の存在そのものへの疑問が浮かび上がってくる。