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日本列島のほとんどは山で、大部分は標高が低い山でできている。2,3千メートルを越える山は少ない。富士山、北アルプスなどの大きな山はその成り立ちがくわしく調べられているが、大部分を占める低山は、どうやってできたのかまったくわからない状態だ。侵食により削られた、という解釈は無理がある。もし平らな地形が侵食されて、低山になるなら、現在の山の2倍以上の体積の土砂が削られて、どこかに運ばれていなくてはならない。
北アメリカのフロリダ半島周辺は、突然地面に穴が開く、シンクホールが出来ることで知られている。フロリダ半島には、大きな山がなく、ほとんどが平地、湿地で占められている。海抜がせいぜい30m程度しかないのだ。
フロリダ半島周辺は比較的新しい時代に、地球が膨張して出来た地域であると考えられる。内部から膨張して拡大したために、平地しかないのだ。シンクホールは膨張に伴って起きる現象だ。
ユーラシア大陸、南北アメリカ大陸の東側は、地球が膨張した痕跡が多く残っている。地球の自転方向に引っ張られたのだ。日本列島も膨張した直後は、フロリダ半島と同じように大部分が平坦な地形だったと考えられる。北海道の根室半島にはまだ平坦な地形が残っている。
では、何が起こって低山が形成されたのだろうか? 日本列島の海岸には、特徴的な岩石がある。柱状節理だ。柱状節理は六角形の柱のような形状が岩石に作られたもので、火成岩、堆積岩の両方に見られる。下の画像は日本海沿岸に見られる俵石と呼ばれる柱状節理だ。俵石は帯磁しており、方位磁石を近づけると反応する。柱状節理の多くは磁化されている。
結論を言ってしまえば、柱状節理は大電流が流れた結果、磁場のつくる六角形に結晶化されたと考えられる。土星の極には電流の作る六角形が現れている。惑星規模の放電が柱状節理をつくったのだ。
放電は地上の多くを襲ったと考えられる。惑星規模の放電は、岩石を熱するだけでなく、大気の衝撃波で地殻をめくり上げた。超音速の衝撃波が低山を作った。礫を含んだ地層は、日本列島に広く分布するが、地殻がめくり上げられ、圧縮され、一瞬で出来たと考えられる。第四紀層だ。