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地表には1秒間当たり660億個/cm2もの、膨大な量のニュートリノが降り注いでいる。スーパーカミオカンデでは、水に反応させたニュートリノが放射するチェレンコフ光を観測しているが、1日に8個しか観測できない。猛烈に低い反応だ。しかし、これだけ大量のニュートリノが物質を通り抜けていくからには何か役割があるのだろうか?
ニュートリノは、光や電波と同じ電界のパルスと考えられる。電磁波と同じように、陽子、電子が電界のパルスを再発生させることで伝播する。ニュートリノがほかの物質とほとんど反応しないように見えるのは、電界のパルスがもっとも短く、再発生の効率が極めて良いからだと推測できる。ニュートリノは陽子と電子が結合、離散する際に放射されるパルスなので、陽子と電子に共鳴する周波数を持つからだと考えられる。
ところでニュートリノ振動が観測されたという。ニュートリノ振動は、3種類あるうちのミューニュートリノが推測される量より少ないということからタウニュートリノに変化しているためだと考えられている。
(https://j-parc.jp/Neutrino/ja/intro-t2kexp.htmlより)
横軸は、ニュートリノが通り抜けてくる距離だ。地球の裏側からやってくる右のミューニュートリノの数が青線の期待値の約半分しかない。左の電子ニュートリノでは変化がない。
変化したとされるタウニュートリノは、じつはまだ確実に観測されているわけではない。つまりニュートリノ振動はミューニュートリノが分厚い地球の岩石を通り抜けてくる間に減衰したという見方も出来るのだ。また、電気的地球科学ではニュートリノは電界のパルスで質量は持たない。
大量のニュートリノは何をしているのかという疑問もある。1cm2あたり660億個という数字は、原子の数から比べれば、それほど多い数字ではない。比重が1の水なら1gに3.3X10^21個の分子がある。10^10くらいの差だ。しかしニュートリノの伝播が原子を伝って起きていると考えると、ほとんど全部の原子にニュートリノは衝突していると考えられる。
ニュートリノは、原子核に当たって電界が再発生される。ニュートリノの再発生にはほとんどロスがないと考えられるが、原子核にはニュートリノだけでなく、さまざまな電磁波が照射されているはずだ。熱のように赤外線で電界が再発生する場合もある。加えられた過剰な電界を、原子核は放出して安定状態になろうとする。ガンマ崩壊では、励起状態の原子核がガンマ線を放射して安定状態に落ち着く。ガンマ崩壊と同じような現象が、すべての原子核で起きていると想定される。
そこで、奇想天外な予想をしてみたい。電界の再発生で溜まる余剰電界が、原子核の周囲にガンマ線の定在波を生み出しているのだ。
電子軌道は原子核から一定の距離を保つ。電気的地球科学では、原子核の陽子と電子による電気引力・斥力によって、軌道上に電子がゆるく固定されていると考えてきた。しかし、太陽系の公転運動で考えたように、電気引力・斥力に加えて太陽風の定在波が惑星の軌道を安定させていた。同じことが原子の電子軌道でも行われているのだ。
また、電子、陽子の持つ電荷が、ニュートリノによって供給されている可能性もある。永久磁石の磁場は、周囲の熱を吸収することで維持されている。電荷も外部から電界を与えられることで維持されているのではないか?
この予想は、ニュートリノや電磁波の少ない宇宙空間では、とんでもないことが起きることを示している。つまり、電子軌道を安定させるガンマ線の定在波がなくなると、原子が構造を保てなくなる。原子数の大きな元素は、原子核がむき出しになり、衝突を始める。陽子、電子の電荷も喪失する。原子核がばらばらになって、単純な水素原子、陽子に戻るのだ。銀河間、ボイドといったニュートリノを発生させる恒星がほとんどない宇宙では、元素崩壊が起きているのではないか?