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陽子はプラス、電子はマイナスの電荷を持つ。素電荷といって、陽子、電子の持つ電荷は、最初から備わっている性質と考えられている。ところがプラスとマイナスの電荷は、その距離により引き合う力が変わる。距離の二乗に反比例する。近づけば近づくほど電気引力は強くなる。
これが正しければ、陽子と電子は確実にぶつかるはずだ。ぶつかった状態がもっとも電気引力が強くなるので、結合する。太陽風は陽子と電子が混ざった状態のプラズマだ。太陽風は地球に来るまでの間に、陽子と電子が結合して中性子に変化するはずだ。しかし、太陽風の中には、ごくまれにしか中性子は観測されない。太陽風には陽子3個と電子2個で構成されるプロトン化水素が多く見られるだけだ。
陽子と電子は通常の状態ではくっつかない。通常の状態でないときにくっつくかといえば、常温核融合で中性子ができることが観測されている。電気放電、超音波振動を加えると、中性子が発生する。振動する原子核で指摘したが、原子核は励起状態でガンマ線を放射する。陽子1個でもガンマ線を放射している可能性がある。
陽子と電子が引き合う力はクーロン力だ。それぞれが持つ電界のエネルギーがクーロン力を生んでいるはずだ。マクロな系では、プラスとマイナスの電荷が近づくと、放電が起きる。完全にくっついてしまうと、電位差がなくなるので、クーロン力もなくなる。陽子と電子は素電荷なので、たとえくっついても電位差は保たれるのだろうか?もし、マクロな系と同じであれば、陽子と電子は近づくにつれて、電位差を解消する。加速されるので電磁波が放射される。近づけば近づくほど、電子は電荷がなくなり、クーロン力が低下して行って、距離がゼロではクーロン力もゼロになる。
陽子と電子が結合するためには、結合のためのエネルギーが必要になるはずだ。それがニュートリノではないか? 陽子に近づく電子がニュートリノの放射を受け、励起状態になると陽子に結合できる。
また、陽子がニュートリノを受けると陽子の電荷が変動して、電界が輻射される。電界の定在波が電子の接近を妨げる電界の谷間を作り出す。
陽子と電子が近づくとポテンシャルが低下してクーロン力が喪失する。電子がニュートリノを受け取り励起状態になると陽子と結合ができるので、中性子になる。通常は、陽子のほうが大きいため、ニュートリノの放射を受けやすい。ニュートリノにより励起されると陽子の電荷が増えるため、少し大きくなって電界の振動が起きる。電界の定在波(ガンマ線)が陽子の周囲に作られる。定在波のポテンシャルの谷間に電子が落ち込んで、陽子との衝突を避けている。(この定在波は電子軌道も作り出す)この3つの理由によって、陽子と電子はぶつかることがない。