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西日本の豪雨はようやく梅雨明けとともに終了した。しかし被害の後片付けはこれからだ。降水量は4日間で1000ミリを越える地域が多かった。最大で、1600ミリを記録した場所もある。
降水量が1000ミリということは、1mだ。これが山間部なら集水面積が広大な山地に対して、ネコの額ほどの平地に雨が集積する。排水が追いつかなければ、数メートルの浸水となる。
ところで、雨は雨雲から落ちてくる。雲の温度が10度とすると1m3あたり約10gの飽和水蒸気を含むことができる。1m3の水が落ちてくるためには、10x10^5m3の空気が必要だ。飽和した水蒸気がすべて雨になるわけではないので、実際には、この数十倍の空気が必要となる。
また、空気に水を供給するための蒸発も重要だ。気温が20度のとき1時間当たり0.05mmの水が蒸発する。1m2では5ccしか蒸発しない。1000ミリを超える水を供給するためには、1m2あたりに対して2万平方メートルの面積が必要になる。さらに蒸発した水蒸気が狭い面積に濃縮されることも必要だ。
以上を考えると、従来の気象学が説明する雨の降るメカニズムは、明らかに破綻している。もう一度7月7日のひまわり8号の動画を見てほしい。沖縄の西で雲がわいている様子がよくわかる。これは海面から蒸発した水蒸気ではなく、大気中で、プロトン、オゾン、電子が反応して、水となっているのだ。