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長遅延エコー(Long Delayed Echo)

2021/12/15

Permalink 08:04:04, by admin Email , 34 words   Japanese (JP)
Categories: Earth Science

長遅延エコー(Long Delayed Echo)

電波は自然に開いた窓だ。電波を通じて私たちは自然の営みを知ることができる。アマチュア無線―ハムは、電波を日常的に使っているので、電波のもつ不思議な現象によく気が付く。ここで紹介する長遅延エコー(Long Delayed Echo)はアカデミズムではほとんど取り上げられることがない現象だ。

長遅延エコー(Long Delayed Echo)は、電波が使われるようになって20世紀初めごろから観測されている不思議な現象だ。通常、電波は光速で伝わるので、地球上ではほとんど一瞬、長くても0.13秒程度で相手に伝わる。地球を一周しても電波は0.13秒しかかからない。ところがLDEでは数秒後、長いと50分、25時間後に自分の電波が聞こえるという現象が起きる。LDEは20世紀末から21世紀にかけ、日本人のアマチュア無線家が多くのレポートをしている。

長遅延エコーについてとLong delayed radio echoes –80 years with an unexplained phenomenon phenomenonから、LDEについて考察してみた。

この表は長遅延エコーについてからお借りした。

LDEは短波帯全域で観測されているが、この表では1.8Mと3.5Mバンドを取り上げている。Dealay Timeが遅れて聞こえてきた時間だ。先に説昞したように通常の電波伝搬では考えられない時間がたってから自分の電波が聞こえてきている。右端は、もし、電波が何らかの反射で返ってきている場合に想定できる相手側の反射体だ。いずれも小惑星を指している。

それにしても不思議なのは、電波は伝わる遞程で拡散、減衰していく。電離層、地表で反射するときにも減衰するが、距離の2乗に比例して拡散するのだ。地球を一周して聞こえる電波もあるが、非常に弱くなっている。ましてや数秒、数分も空間を渡ってきた電波は、相当弱くなっていることが予想できる。電波の到達に1時間以上かかるボイジャーにも電波が届いているが、この時に使われる電波はマイクロ波で非常に指向性の強いアンテナとマイズ以下でも復調できる特殊な変調が使われている。アマチュア無線のHF帯ではほとんどがダイポールアンテナかロングワイヤという無指向性のアンテナを使う。LDEが観測されているのはほとんどがCWだ。数秒の遅延は通常の伝搬、反射では考えられないのだ。

ところが、アマチュア無線ではVHF帯などの高い周波数で起きる特殊な伝搬、ダクトが知られている。ダクトは大気中に発生する電波の通りやすい空間のことだ。通常大気は上空に行くほど電離度が増える。大気中では電離度が増えると電波の屈折瞇も増えるため、電波は下方に曲がる。このとき、大気の下の層に屈折瞇の高い層が現われると、VHF,UHFの電波がその隙間を反射して水平線の向こうまで届くといわれている。このしくみは光ファイバーの構造にも似ていて、ダクトによる伝搬は減衰が少ないという特徴がある。Long delayed radio echoesでもダクトによる伝搬は指摘されているが、数秒間も電波を伝搬させるダクトは存在するのだろうか?

筆者が主張する電気的地球科学では、電波は荷電粒子を媒質にして伝わる電界のパルスだ。電離層は通常の物理では、電波を反射・減衰することしかしないが、荷電粒子を媒質にして伝わると考えると、電離層内部を電波は伝わっていることになる。そこで考えられるのが、太陽振動による荷電粒子の定在波だ。太陽は5分ごとにその大きさが変化しているが、その際に太陽風にも定在波が発生すると考えられる。地球などの惑星は太陽風による定在波の谷間に落ちて、公転している。すると荷電粒子の濃淡の輪が太陽系全体に広がっていると予想される。

地球の公転軌道は、ちょうど光速で52分かかる距離だ。電波は地球の公転軌道に分布した太陽風の定在波を回ってくると枨測できる。他の遅延時間も同じように荷電粒子の帯があるのかもしれない。

#この記事は2年ほど前に書いて、公開しないでいた。結論をまとめきれなかったからだ。

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人間が作ったものをどのように壊すことができるかを合理的に考察するのが破壊学です。現代科学にターゲット絞って考えています。 〞電気的地球科学』には、さらにくわしい解説があります。 このブログに書いてある内容を引用する場合は、出所を昞記してください。
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