BPF
7M帯を夜間聞いていると放送電波による混変調が強く出る場合がある。Soft66DBのBPFは、デフォルトではかなり幅を広く取っている。コイルの巻き方、セラミックコンデンサの誤差を見て、余裕を持たせているのだが、もし、損失が多少あっても混変調を減らしたいというときは、次のような値にすると効果がある。
C10,C15=680pF+120pF
C11=100pF
L2,L1=14T(黄色) 12T(赤)
L3=32T(黄色) 30T(赤)
また、これからSoft66DBを注文しようとする方で、3.5Mや1.9Mに改造しようという方は、赤のコアをいれるので、コメント欄に書いて欲しい。
3.5M用のバンドパスフィルタ
3.5M用のBPFを計算してみた。中心が3.5Mで帯域を約2.6Mとした。
C10,C15=1200pF C11=540pF L2,L1=2.7uH L3=6uH
計算値は、以上のようになるが、コンデンサの値がうまくないので実際には、次のようにすると良い。基板にはコンデンサが2個ずつ使えるように穴が開いている。
C10,C15=1000pF+220pF
C11=480pF+100pF
L2,L1=27T(黄色) 25T(赤)L2の2次側は、10T
L3=40T(黄色) 37T(赤)
このままだと7MがBPFの帯域から外れてしまうので、7Mを入れたい場合は、次のようにする。中心が5M,帯域は約4M。
C10,C15=680pF+100pF
C11=220pF+100pF
L2,L1=20T(黄色)19T(赤)L2の2次側は、10T
L3=33T(黄色)30T(赤)
next Soft66
SoftRockのメーリングリストでは、次期バージョンをどうするかという議論が盛んに行われている。当初はさらなるローコストバージョンを作るというアイデアが、トニー氏から発案されたが、それに対して、さまざまな意見が出ている。まずひとつは、100ドル以上しても良いので、送受信機能のついた1ボードキット。これはかなり有力な意見になっている。また同時にマルチバンド対応が出ている。HF+6mという、従来の市販トランシーバーと同じバンド構成だ。どうやら、SDR1000と同程度の性能を持つキットを目指そうという方向に向いているようだ。
こういうSoftRockの議論を見ていて、やはりSoft66も送信機能を備え、マルチバンドに対応したいと考えている。当面は、マルチバンドを進めていこうと思う。すでに開発を進めてきた6mバージョンを、HFにも対応させてみたい。これまでのSoft66は、ソフトウェアラジオの普及という側面から、低価格化を図ってきたが、実用として使えるキットの開発に向かおうと思う。Soft66DBは引き続き頒布をしていくが、これからリリースするバージョンは、実用面を重視していこうと思う。
現在、6mバージョンのテスト基板をいくつか作っている。QSDには、アナログスイッチではなく、FETか専用ICを使おうと考えている。すでに手元には、DBMを含めたパーツが届いているので、近々結果をお見せできるかもしれない。
お願い
最近、メールでご質問をいただくことがありますが、できるだけブログか、GASのメーリングリスト経由でお願いします。なぜかというと、リムネットのメールアドレスは、インターネットが普及し始める前から使っているアドレスなのですが、スパムメールが1日に400通くらい来ます。ほとんどは、フィルタで遮断していますが、たまに大事なメールもフィルタに引っかかることがあるので、やっかいな状態に陥っています。タイトル、差出人がきちんと漢字で書いてあれば、フィルタにかかることはないのですが、最近はタイトルなしで送ってくる方もいます。またメールを送信するパソコンの日付が狂っていると、確実にフィルタに引っかかり、ごみ箱に行ってしまうことになります。実際、パソコンの日付が1年前になっている人がいて、メールは届いた瞬間に全部削除されていました!
というわけで、確実に質問してもらうには、このブログに書き込むか、GASのメーリングリスト経由ということになるわけです。こういう事情ですのでよろしくお願いします。
DDS-33の頒布を再開しました
DDS-33の予約をしていただいた皆さん、ありがとうございました。本日、すべて送付いたしましたので、しばらくお待ち下さい。懸案のパーツ(じつはOSCでした)もある程度入手することができたので、DDS-33の頒布を再開しようと思います。頒布価格は、4000円(定形外送料込み)とさせていただきます。ハムスクエアで購入できます。DDS-33を使用してSoft66DBで受信する場合、周波数を拡張するためにはBPFの改造が必要ですが、順次、改造方法を掲載していく予定です。