イメージ混信
ソフトウェアラジオはダイレクトコンバージョンと同じ方式なので、オペアンプの段階ではイメージ混信がある。それをソフト的に除去しているのだが、ハードウェアに依存する部分があるようだ。オペアンプはローパスフィルタとして動作している。このカットオフ周波数を決めているのが5.1Kと330pF。しかし、誤差があるので、左右のバランスが悪い場合がある。パソコン側のバランス調整で修正できる場合もあるが、できない場合は、コンデンサか抵抗を変えるとよい。抵抗を4.7Kにするかコンデンサを220pFにするとイメージが改善される。カットオフ周波数が高くなるので、下側の特性が左右それぞれ近くなる。一番よい方法は、左右の抵抗とコンデンサの値をまったく同じにするのがよいが、それぞれ誤差を持っているので難しい。また、オペアンプで位相も変化してしまうようだ。いまのところカットアンドトライで決めるしかない。
DIPバージョン
いま配布している実験セットは、SOPパッケージのICを使っている。小さいのでハンダ付けが難しい。DIPの大きなICでも同じ回路を構成できるのだが、少し感度が悪くなる可能性がある。3126と4066の素子の違いからだ。でも組み立てやすいのを優先するなら4066を使用してもよいかもしれない。DIPバージョンを希望する人がいたら連絡して欲しい。
オークションの質問から
とても基本的なことを書き忘れていたような気がする。オークションに質問があって、電源は何が必要かと訊かれた。回路図では、3端子レギュレータが書いてあり、78L05から必要な電源を知ることができるのだが、そこまで見ないとわからないので、確かに不親切だったかもしれない。アマチュア無線をやっている方なら、12Vの電源を持っているのが常識だろうと、勝手に考えていたのも確かだ。もう少し初心者向けに書いたほうがよいのもわかっているが、そうすると今度はどんな質問がくるかわからない。ある程度の敷居を設けておいたほうがいいのかもしれないと思っている。
発振器を入手
28.160MHzの発振器が今日届いた。思っていた形状とちょっと違うので、取付には若干の加工が必要になった。でもすんなり動いてくれた。これをつけると中心周波数が7.04MHzになる。CWなどを聞くにはちょうどよい周波数帯域が得られる。すでにセットを入手の方で、発振器が必要な人には、500円(送料込み)でお分けしたい。