Pages: << 1 ... 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 ... 59 >>
一般には雨は空中で生じた過飽和水蒸気が結露することで降るとされる。しかし前にも書いたように、結露すれば、そこで過飽和ではなくなるので、雨はほんの少ししか降らないことになる。
そこで、これを見てほしい。
滝のように降る雨、という表現があるが、これは津波のように水流が雲から降りてきている。これはどう考えても過飽和水蒸気では説明できないだろう。この動画も同じだ。
おそらく、オゾンと電子が大量にあるところに、電離層から水素原子が降りてきたと思われる。電子と水素原子があるところに太陽光が差し込んで、酸素からオゾンが発生した。植物の作るカルビン回路では、電子が大量に発生する。また山は電離層に近いので地殻内部の電子がひきつけられてくる。電離層からの水素原子も降りてきやすい。あるいは、高エネルギー宇宙線による空気シャワーが発生したのかもしれない。
ときおり、日本各地で見られる1時間当たり100ミリを超えるような大雨は、この動画と同じ仕組みで雨が合成されているのだ。
パソコンを変えたらGoogle Earthがくるくる回るようになった。面白いのでいろいろ遊んでいたら、興味深いものを見つけた。
火星は大気が希薄なので、放電による地形形成がクレーター以外ほとんどないと考えられる。地球上では大気のせいでクレーターはあまり見かけない。しかし、地球と火星で共通する地形がいくつかある。
中国大陸の一部を高低差だけで表示させると、奇妙な筋とばらばらの高い土地が見えてくる。
火星を探すと似たような筋とばらばらになった地殻?と思しき地形があった。縮尺はだいたい同じに合わせてみた。
電気的地球科学では、惑星は膨張していると予測している。木星内部で作られた惑星の卵は、表面に花崗岩の膜をもつ。膜と言っても厚さは3~6kmくらいある。その花崗岩の膜が、膨張に伴い、割れたり筋が入る。割れた地殻は、海底ではギョヨー、陸地ではテーブルマウンテンなどになって残るが、陸地では山脈に変形している場合もある。地球には大気が存在するので、放電による地形形成が行われたとき、超音速の衝撃波で台形の地殻が三角形に形成されるのだ。
中国の東側を拡大すると、日本と同じような三角形の山並みが広がっている。
惑星は膨張と放電による地形形成が組み合わさって、全体の地形が出来上がる。地球の場合は、大気と海水があるため、地形形成には複雑さが現れる。大気が希薄で、海水のない火星と比較することで、惑星の地形形成を探ることが可能だ。Google Earthはそのための非常に便利なツールといえる。
たまに、科学以外のことを書いてみたい。昔好きだったマンガに「麻雀放浪記」がある。 阿佐田哲也原作の麻雀小説を漫画化したもので、後に映画にもなった。この中に非常に重要な教訓がある。
終戦後、まだ日本で麻雀が普及する前、麻雀教室を開くシーンがある。麻雀を知らない初心者に丁寧に麻雀のルールを教える。そこでは、「牌の山はきちんと17枚2段に積まないといけない」といい、「もし、他人が牌を手に握ったらすぐにわかる」と説明する。イカサマを防ぐために必要なことだという。じつは正確に17枚2段で積むことで、積み込みというインチキがやりやすくなるのだ。ルールを丁寧に教えることで、自分たちイカサマ師がやりやすい環境を作るのが麻雀教室の目的だった。
振り返って、現実の社会を見ると同じように社会のルールを教えてくれる学校が存在する。「うそをついてはいけない」「正直に生きるべき」「ずるはするな」「正々堂々」といったルールを教えこまれる。このようなうそをつけない人間集団は、社会を管理する側から見ると非常に御しやすい。また、「正々堂々」とした国家は周りの国家から見ると良いカモといえる。
中国の時代ドラマは史実に忠実に作られるが「孫子」を描いたドラマを見てびっくりしたことがある。孫子の兵法とは、うそをつきまくることなのだ。味方をだまして、敵をだます。「項羽と劉邦」では、大金を持った人間を敵軍に送り、内部から軍隊を弱体化させる偽計という戦略が使われる。
うそをつかない、というのは現実の社会では、時と場合による。それをどんなときでもうそがつけないように教育することは、明らかに何か意図があるといえる。日本人は教育によって、制御しやすい集団として作られ、日本国は外から支配されやすいようになっている。日本のマスコミや産業を見ると偽計が謀られているのではないかと思う。
陽子を炭素原子に衝突させるとパイ中間子が発生して、ミュー粒子を経て、電子に変わる。
パイ中間子→ミュー粒子+ミューニュートリノ→陽電子+ミューニュートリノ+電子ニュートリノ
電荷の正負を抜いてあるが、パイ中間子、ミュー粒子と電子が同じ粒子であることがわかる。違いは電荷だ。
パイ中間子 139.5MeV/C^2
ミュー粒子 105MeV/C^2
電子 0.51MeV/C^2
ミューニュートリノ 0.17MeV/C^2
電子ニュートリノ 2.5eV/C^2
これを基にして最初の反応を見ると
π→μ+νμ→e+ +νμ+νe
139MeV → 105MeV + 0.17MeV → 0.51MeV + 2.5eV
エネルギーの収支が合ってないが、おそらくミュー粒子、電子を加速するエネルギーで失われているのだろう。
ところで、電子はそのエネルギーを飛び飛びの状態で持つのだろうか? 量子力学は量子跳躍、quantum leapを採用している。しかし電圧が電子の大きさらしいということを予想した。電圧は連続している。数学的に連続かどうかは不明だが。すると、電子の状態も連続した状態を取ることが予想される。原子核内部の中間子、電子も大きさがそろっているわけではなく、ばらばらの可能性が高い。陽子についても同じことがいえると思う。実験では、陽子1個、電子1個を計測することが極めて難しいので、どうしても統計的な数字になってしまう。陽子、電子のエネルギーは各々がばらばらだと予想できる。ただ、軌道上にあるか、原子核内部にあるかで、大きくエネルギーを変えるのだと思われる。
たとえば、ビッグバンで宇宙が生まれたとき、物質と反物質が同じ量発生したはずで、現在観測される物質だけの宇宙では、対象性が壊れている、という。CP対称性の破れともいうらしい。Cは物質、反物質、Pはパリティで数学的な座標変換のことだ。要約すれば、数式では宇宙は対称になっているはずだ、なぜ自然は数式のとおりにならない? ということだ。
でも、これはもともとがおかしい。
CP対称性はベータ崩壊では破れていることが知られている。1957年にアメリカの中国系物理学者、呉健雄が実験で確かめた。低温にしたコバルト60に磁場をかけ、ベータ崩壊で生じる電子の方向を観測したのだ。パリティが対称なら、ベータ崩壊で出てくる電子は、方向が対称になるはずだ。ところが呉健雄の実験では、わずかに対称性が崩れていることがわかった。
コバルト60は安定同位体のコバルト59に中性子を照射して作られる。コバルト60はベータ崩壊してニッケル60に変化する。
Co60 -> Ni60 + e + γ
このとき、放出される電子は0.318 MeV、ガンマ線は1.17 MeVと1.33 MeVの2種類だ。wikiにはニュートリノが書いていないが、ニュートリノも放出されているはずだ。SEAMではベータ崩壊はニュートリノの入射により結合電子=中間子がはじき出される現象だからだ。
その前のコバルト59に中性子が放射されコバルト60になる過程を考えてみる。
コバルト59に中性子をぶつけると、中性子が持っていた電子と陽子同士が衝突で生じた電子(陽電子は出て行く)が結合のために使われる。このとき、元からある電子と衝突で生まれた電子のエネルギーが異なるのだ。これはあとでからコバルト60のベータ崩壊に続くγ崩壊での2種類のガンマ線の違いになる。
呉健雄の実験ではコバルト60を低温にして磁場をかけた。これは原子の振動を抑え、原子核の向きをそろえたことになる。そこで起きるニュートリノの入射によるベータ崩壊は、結合した2個の電子のどちらかをはじき出す。はじき出される方向は、原子核の向きがそろえられているため、2つに分かれるが、結合している電子のエネルギーが異なるため、はじき出される電子の数が違ってくる。
つまり、呉健雄の実験はCP対称性を見たのではなく、原子核の結合状態を調べたことになる。CP対称性とは無関係なのだ。むしろ、対称性という概念自体が原子にはないのだ。強い相互作用と電磁相互作用にはCP対称性があるというが、磁界と電界の関係を見ても対称ではないことがわかる。
以前にも書いたが、数学の概念で自然を見ることは、19世紀に流行していたピグマリオン症だ。自然にはもともと対称性はないのだ。