アイロンからフォトレジストへ
Soft66の基板製作には、長いことトナー転写方式を使ってきた。Press'n Peelから始まり、OHPシートの活用は、最終的に市販のものと遜色ない出来具合まで改善できた。しかし、ここに来てトナー転写方式の限界が見えてきた。それは、トナー転写では細いラインが出ないという点だ。これはSOPまでなら大丈夫だが、TSOPではトナー転写方式は使えない。
そこでフォトレジストを入手して、ここ数日、基板に塗布するところからやっていた。失敗を重ねたが、ようやく実用化のめどが立ってきた。後日、フォトレジストの塗布からエッチングまでを紹介したい。
BPF
周波数の拡張を行う前に、バンドパスフィルタを作ってみた。簡単なもので、トロイダルコイルやFCZコイルではなくインダクタを使ってみた。バラックで試してみると、入力側と出力側のインダクタを変えたほうが結果がよい。コンデンサの値も変えた。夜になって、7M帯に放送電波が混入してくる時間、従来のSoft66は混変調でほとんど受信できなくなった。バンドパスフィルタを入れたSoft66は、ほとんど昼と同じように聞こえてくる。なかなか調子がよい。バンドパスフィルタを追加したバージョンを作るかもしれない。Soft66B(BPFの「B」)としようかな。
続々発売されるSDR
CQ誌の6月、7月号にSDR-14の紹介記事が掲載されている。30MHzまでの広帯域ソフトウェアラジオだ。回路的にはSDR-1000の受信部だけを取り出したようなものだが、192kHzのADコンバータが内蔵されているらしい。受信ソフトはPowerSDRをリファインした感じだ。
しかしSDR-14は1000ドル以上する。Soft66が20ドル位なのに比べると結構な値段だ。でもSoft66でもSDR-14とほとんど同じことができるんだけどなあ、とCQ誌をめくりながら独り言を言ってしまった。
SDR-14と同じにするのは簡単。OSCをDDSに変更するだけでいい。でもこれだと+10000円くらいかかるので、もっと安くできるように、Soft66用のクリスタルコンバーター(古いなあ)を製作中。クリスタルコンバーターというよりは、DBMを使ったフロントエンドになるかもしれない。
ちなみに受信ソフトをSDRadioと同じ作者がリリースしているWinradにするとSDR-14よりも高度な受信環境が出来上がる。
また、VHFもカバーしたSDR-Xが発売される模様。
96kHzサンプリングしてみた
メインサーバーにしていたパソコンにサンドブラスターAudigyをインストールして96kHzでのサンプリングをやってみた。少し設定に手こずったが、Line Inを入力にして、サウンドカードのサンプリングを96kHzに設定すると、非常に広範囲に渡ってフラットな受信ができた。48kHzでは目立っていた強力な放送電波の混入が少なくなった。というか、7.10より上に放送局がいることがはっきり見えている。48kHzで聞くよりもいいと感じた。ちなみにAudigyは5000円でお釣りが来た。
お知らせ
古いバージョンのソフトウエアラジオ実験セット(コイルのついている)を購入された方のなかで、新しいバージョン(Soft66)をご希望の方は、お申し出下されば、1700円(送料込み)でSoft66をお送りします。Soft66は、パーツがなくなってきたため、7月より一部変更して値段も若干上げます。現行のSoft66は残り少ないので、お早めにどうぞ。
また、郵便振替の送金手数料が4月から値上がりしたので、7月からは送金手数料のご負担をお願いします。定形外の送料込みは今までどおりです。
Soft66(旧キット)は終了しました。(7/12)