Category: ニュース
D級アンプとパラメトリックスピーカ
December 3rd, 2009D級アンプは、PWMで駆動したMOSFETで大電流をスイッチングしてやり、ローパスフィルタを通して、20kHz以下の信号を得るという方法だ。そこでローパスフィルタを使わずにPWMをトランスデューサーの40kHzにして、直接パラメトリックスピーカーを駆動してみた。
結果はOK。若干音量が下がったが、音質はよくなった。音量が減ったのは、トランスデューサーの駆動電圧のためではないかと思う。使用しているFETは、かなりの高圧、大電流を流せるのだが、電源の都合上トランスデューサーの定格の28Vより低い24Vで使用している。従来の方法では、コイルによる昇圧効果があったが、PWMでは昇圧があまりされていないようだ。この辺は改善する余地がある。
試作した回路は、D級アンプそのものなので、ローパスフィルタを追加すれば、普通のスピーカーにも使える。
パラメトリック・スピーカー実験キットを購入した方で、試して見たい人はメールで連絡してくれれば、基板をお分けします。
Soft66ADI
November 9th, 2009新しいSoft66ADの回路が決まり、現在試作品を作っているところ。従来の回路ではデジタルとアナログが混在していたのを、アイソレータで絶縁して内部雑音の低減を図っている。いつものようにテスターを募集する予定だ。今度はケースも加工するので、完成度はよくなるはず。
久しぶり、21M大オープン!
October 24th, 2009今日、何気なく21Mを聞いていたら、DXがすごい勢いで入っていた。コンテストをやっているらしい。192kHzサンプリングで録音してみたので、聞きたい人はどうぞ。中心周波数は21.2MHz、Winradで再生できます。
Soft66 + GPS
October 21st, 2009Soft66ADはたいへん好評で、最初のロットがもうすぐなくなってしまう。次のロットでは、大幅な変更を考えている。
ひとつはGPSにより校正されたクロックの使用で、GASのために使えるLocal Antenna Serverとしての機能を追加すること。地球上どこでも共通したLoを持った受信機だ。
もうひとつはデジタルとアナログの絶縁。現行のSoft66ADはデジタル部分とアナログ部分が混在しているので、いくつかの周波数でノイズを拾ってしまう。これをアイソレータで絶縁する予定。
ほかにもAGCを追加して、混変調を抑えたりと追加機能はいくつかある。今年中にリリースできればと考えている。
GPS Clock generator
September 21st, 2009ネット上でRF信号を共有するためには、デジタルデータに変換するときに、高精度のクロックを使用することが必要だ。周波数の精度も重要だが、AD変換するときのクロックにも精度が求められる。
GPSを利用したクロックは、地球上で共通したクロックとして使用できるので、最適だと思う。
10MHzのGPSクロックは、わりと簡単に入手できそう。作るのも難しくないようだ。暇ができたらやってみようかな。
I2C with FT245RL
August 29th, 2009Soft66ADHはFT245RLでAD9834をコントロールしている。プロトコルはSPIだ。ちょっと事情があって、I2Cを使えないか試しているところ。同じFTDI社のFT2232を使えば、ドライバがI2Cをサポートしているので楽なのだけれども、少し高価なのとパッケージが大きめなので、FT245RLでやれないか調べていた。I2Cでは、データの区切りにスレーブからの信号を受ける必要がある。SPIのような送りっ放しにはできない。いろいろ調べたら、BitBangモードにSynchronousモードというのがあった。これはReadとWriteを交互に行うらしい。Synchronousモードを使えば、できそうだ。経過はまた次の機会に報告する予定。