Archives for: 2010年July20日
中国製エンデューロタイヤ、インプレッション
July 20th, 2010時間ができたので、中国製エンデューロタイヤで走ってきてみた。家から走り出してすぐに砂浜になるので、少し先にある砂利の敷いてある道に向かった。空気圧は0.8に設定。途中、砂浜を少し走ったが、グリップはいいほうだと思う。砂利道を少し走った。まっすぐなので、あまりよくわからなかった。
別の日に、少し離れた林道に出かけた。乗っているバイクがKTM125ということとタイヤの減り方が気になったので、意識的に後輪にパワーをかけて走ってみた。コーナーの立ち上がりでは、うまく後輪がスライドしている。左右非対称なので、何か癖があるかと思ったが、まったく感じなかった。それほどのテクニックもないからかも。
砂利が少し浮いた乾燥した路面を約1時間ほど走ってみた。実はこのタイヤ、140とあるが計測すると130しかない。KTM125で140サイズのタイヤをはくと、パワーがくわれて、思うように後輪をスライドできないが、このタイヤはちょうどよい大きさのようだ。2,3速で思うようにスライドできる。
トラクションをかけたときのグリップもいいのだが、リアブレーキがよく効くことに気がついた。驚いたのは、枝道に入って、泥がまだ乾いていない登りになったとき。わざと真ん中のどろどろの中を選んだのだが、ぐいぐい登ってくれる。キャンバーも狙ったラインをすんなり通れる。後輪が流れない。
このタイヤのゴムはかなり柔らかいほうなのだが、それが泥に対して非常によく効いているのだと思う。また途中にあった倒木を超えたとき、後輪がのりあげても左右に逃げない。ブロックがやわらかいので、まるでトライアルタイヤのように木をつかんでいる感触だった。
都合、1時間半ほど走り回った後が、この画像。
エンデューロタイヤとしては、減りやすいタイヤだと思う。その分、タイヤのやわらかさでグリップを稼いでいる面がある。KTM125のパワーにぴったりのフィーリングがする。4st250でも、同じようにちょうどいいと思う。ハイパワーエンデューロマシンには、少し物足りないかもしれない。
荷物が少し遅れていて、入荷は8月初めになる予定。入荷が伸びたので今月中8月8日まで予約してくれた人には、激安で提供中。
ちなみにFIMスタンダードと呼ばれる規格はつぎのとおり(2010エンデューロ技術規則から抜粋)。重要なのは16-4、16-5で、このタイヤはいずれもクリアしている。
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16-1 フロントタイヤの寸法は自由とする。ただし主催者が公道走行用に適合したタイヤの使用を義務付けた場合を除く。
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16-2 メタルスタッド、スパイク、チェーン等如何なるアンチスキッド装置の取り付けは認められない。スクープまたはパドル(継続するラジアルリブ)タイヤは禁止される。
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16-3 タイヤは、通常の販売店または小売店から入手できるもので、一般に入手できるタイヤマニュファクチュラーのカタログ、またはタイヤ仕様リストに掲載されていなくてはならない。
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16-4 これらのタイヤは、荷重・スピードコードに関して“ヨーロッパタイヤ・リム技術機構(ETRTO)” の定める条件に適合し、45M以上の使用等級のものでなければならない。
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16-5 リヤタイヤのトレッドパターン仕様は以下のとおりとする。トレッドの深さは、トレッド面に対して直角に測定した状態で最大13㎜を超えてはならない。(同一の円周上にあるブロックは同じ深さでなくてはならない。
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ENDURO TYRES
最大 13mm
90°
最大 13mm
90°
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16-6 タイヤへの一切の追加工は禁止される。
(2010.08.30追記)
8/29のJNCCのFUNクラスに出走してきました。タイヤはもちろん、HJ-207,HJ208の前後セット。KTM125では、グリップ、耐久性共に問題なし。というよりも1ヶ月前にも4時間のVega月山で走っていて、その間に2回ほど山に行ってきたけど、都合、リア3本、フロント2本を使った。でも金額に直すと普通のエンデューロタイヤ1セット分しか、かかってない。リアだけ交換するなら4800円というのは、いいと思うんだけどなあ。