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初期費用
September 7th, 2010いま、エンデューロ、モトクロスでもいいんだけど、新たに始めようと思ったらいくらかかるか計算してみた。
まずウエア、某有名通販ショップで調べた。同じくらいの物を中国ではいくらで売っているかを調べてみた。もちろん、中国はニセモノかもしれない。
通販 中国
ヘルメット 30000円 3000円
ジャージ 7000円 1000円
パンツ 17000円 3000円
グローブ 3000円 1000円
プロテクター 20000円 2000円
ニーパッド 9000円 1000円
ブーツ 27000円 10000円
ゴーグル 6000円 3000円
合計 119000円 24000円
これにバイクが必要になる。バイクは、ピンからキリといってもエンデューロに使えるバイクは限られるので、代表的なWRをあげてみると
WR250F 700000円
KTMなどの外車なら100万くらいになる。用品とあわせて、最低でも82万から120万くらいは必要なわけだ。
ところで、このくらいのお金をぽんと出せる人はどのくらいいるだろうか?ローンを組めば、買える人はたくさんいるだろう。でも仮に48回払いにしても月に3万くらいは支払いが必要だ。これは大きい。
エンデューロの場合は、これにトランスポータが必要だ。ハイエースなら中古でも100万はする。これではバイクを買って準備したら、レースに出るお金が出せなくなってしまう。
仮に全部中国製でそろえるといくらになるか? じつは中国製オフロードバイクは30万くらいで買える。日本まで輸入する費用を含めて。
そうすると中国製でそろえると33万円くらいで全部そろうことになる。これならキャッシュで買えるかもしれない。
じっさい、オーストラリアやヨーロッパの一部では、中国価格でバイク関連用品を購入することができる。アメリカはもともとかなり安く用品を売っている。バカ高いのは、日本だけなのだ。
日本のバイク市場は、バブル期の10分の1まで縮小したらしい。確かにオフロードでは、20歳代のライダーを見かけることが少なくなった。雇用不安、格差など原因はあるだろう。でも、日本の高い用品をなんとかしようと努力した人は、上野駅にあったバイク用品店以外聞いたことがない。
バイクは趣味のもの、だからいくら高価でもいいものを売るのがいい。たしかにそうした考えもある。否定するものではない。でも裾野の狭いジャンルは、長くは続かない。
私がはじめてバイクを買ったとき、DT125が15万だった。ローンを組んでも毎月1万くらいで買えた。少し経ってモトクロッサーを買ったときは30万くらい。けっして無理な買い物ではなかった。
バイク業界も、市場を守るだけでなく、価格を下げる努力をするときが来たのだと思う。
#ついでに1回レースに出るといくらかかるか計算してみた。
エントリー代 10000円~15000円
タイヤ 12000円(リア)
ガソリン 2000円
交通費 2000円~
飯代その他5000円
合計 約30000円
さらに本州から北海道に行くなら、交通費だけで5,6万かかる。
近くのレースに月1回出るだけで、3万+バイクのローン3万+車の経費で少なく見ても7,8万はかかることになる。バイクがこわれたら、またお金が飛んでいくから、エンデューロを楽しむのは、そうとうリッチな人間ということになる。