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フロントをムースに!
May 13th, 2014タイヤの内部には空気が入っている。同じようにゴムの中に空気の入っているものに、バスケットボール、バレーボールがある。空気を入れたボールはよく弾む。タイヤも同じで、空気を入れたタイヤホイールを堅い地面に落とすと、ポンとよく弾む。
タイヤは地面との反発力で衝撃を吸収するというが、正確に言えば、空気の圧力によって弾性反発するのだ。これがバイクにとってどういう意味であるかは、明瞭だ。堅い石にぶつかったフロントタイヤは、跳ね返り、操縦性を悪くする。
ガレ場では、よくどこにバイクが行くのかわからない状態になりやすい。これはタイヤに空気が詰まっているからにほかならない。では、ムースならどうだろう。ムースを入れたタイヤホイールをコンクリの上に落とすとほとんど反発しないことに気がつく。ムースは空気チューブのような弾力がないからだ。
これは、EPDMというスポンジゴムをカットして、タイヤの中に入れたもの。カッターで切って、タイヤにつめると中でリムの形に変形してくれる。
フロントだけでもムースにすると、ガレ場での操縦性が格段にアップするので、ぜひ試してほしい。
したの画像は、今年のニュータイヤ・VRM340(120/100-18)。ボディ剛性をアップ、サイドの厚みも増してある。ブロックは欠けないように下が太くなっている。爺が岳では3台のマシンがVRM340をはいて走った。いずれも好評だった。
VRM340はミディアムソフトからハード対応のVRM140をベースにしてある。