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TackeeのJNCC認定タイヤ申請を行わない理由
February 18th, 2015はじめにVeeRubberタイヤをご愛用いただいている皆様に感謝申し上げます。ハムスクエアが今シーズン、TackeeコンパウンドタイヤのJNCC認定タイヤ申請を行わない理由について、もう少しくわしくご説明いたします。
最初に次のようにご説明しました。
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>ソフトコンパウンドタイヤ、TACKEEシリーズにて、タイヤサイドに亀裂が生じるという報告を受けました。当方が調べたところ、2重構造になっているゴムの接着面が剥離をおこし、タイヤサイド全周にわたって、ひび状になることを確認しました。下側のゴム、およびコードには、剥離は及んでいないので、強度面での劣化はありませんでした。
また、タイヤブロックの欠け、亀裂も報告をいただいております。これもレース用タイヤという使用条件を考えと、安全面に影響を与えるものではないと考えております。
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問題は、Tackeeコンパウンドのタイヤの多くに亀裂が入ることです。この亀裂がタイヤ強度に影響を与えていないのは、前の説明のとおりです。
Tackeeコンパウンドのタイヤにおきる亀裂は、表面のやわらかいゴムの剥離によるものですが、これはタイヤを切断、断面をチェックしてはじめてわかるものです。
しかし、一般ユーザーの立場から見ると、タイヤの外観による安全チェックは、亀裂、カット、コード切断などの見た目から判断します。つまりTackeeに起きている「剥離」はユーザーが、タイヤの安全性を確認できる要素のひとつを阻害している状態にあるわけです。
JNCCの表現で、次の文言がここに相当します。
「使用者に不安を与える「二重構造の接着面剥離」が製品の瑕疵と判断されやすい状況にあり、その安全証明が示されていない事。」
JNCCの見解はハムスクエアと微妙に異なるように見えますが、タイヤ認定制度を運営する立場上の違いによると考えています。
ハムスクエアでは、現在、VeeRubber社とこの剥離の問題を解決できるように交渉しています。ただ、時間的に今期の開催には間に合わないこと、また長期的に見た場合、剥離は使用には問題ないが解決するべきであると考えた結果、Tackeeの認定タイヤの申請を行わない判断をしました。何卒、ご理解のほどお願い申し上げます。
VeeRubber TackeeシリーズはJNCC認定タイヤからはずれました
お客様各位
ハムスクエア 代表 三浦一則
平素は格別のご高配を賜りまして、まことにありがとうございます。ハムスクエアは4年前からVeeRubberエンデューロタイヤ輸入元として活動してきました。安価で高品質のタイヤを販売することを目標に活動を行ってきました。昨年1年間、JNCC大会での認定タイヤとして販売をしてまいりましたが、以下の事情により、TACKEEシリーズのJNCC認定申請を行わないことを決定しました。
認定から除外される銘柄
VRM300
VRM140
VRM340
ほか、TACKEEコンパウンド
主な理由は以下のとおりです。
ソフトコンパウンドタイヤ、TACKEEシリーズにて、タイヤサイドに亀裂が生じるという報告を受けました。当方が調べたところ、2重構造になっているゴムの接着面が剥離をおこし、タイヤサイド全周にわたって、ひび状になることを確認しました。下側のゴム、およびコードには、剥離は及んでいないので、強度面での劣化はありませんでした。
また、タイヤブロックの欠け、亀裂も報告をいただいております。これもレース用タイヤという使用条件を考えと、安全面に影響を与えるものではないと考えております。
しかしながら、マーケットで問題が指摘されている内容に対し JNCCと協議した結果、公認タイヤ基準に抵触する恐れがあると判断されました。またVeeRubber社の対応が間に合わないこと、不具合の内容がライダーに不安を与えていることなどを総合的に判断した結果、TACKEEシリーズの認定タイヤの申請を断念しました。
ご愛用いただいているライダーの皆様には、たいへん申し訳ありませんが、なにとぞ事情をご理解いただきたいと存じます。
この内容をJNCC担当者様と協議したところ、3月8日サザンハリケーン、4月12日ビッグディアの2大会でのVeeRubberTACKEEの使用を猶予期間として認めていただけることになりました。担当者様の配慮に感謝しております。それ以後の大会においてVeeRubber TACKEEシリーズは使用できなくなります。
今後、関係各方面と協議を行い、懸案の払拭に努力していく予定です。今後とも、ハムスクエアの活動へのご理解をよろしくお願いします。