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広帯域バージョンについて
現在オークションに出品している広帯域バージョンは、以前のものと構成が若干変わっているが、回路はほとんど同じ。違うのはTC4W66からTC7W66FUに変更したことと、74AC74をなくして、LTC6908という90°位相差のある信号を直接発信させることのできる素子を使っている点だ。LTC6908はリニアテクノロジー社のオシレータICで、クロック用なのであまり安定度は良くない。でも通常の放送を聞くには十分安定している。ただ、周波数の高い領域では、半固定抵抗をまわすと急激に周波数が変化してしまうので、合わせるのに少しコツがいる。SSBやCWも聞こえなくはないが、お勧めできない。広帯域バージョンは、ソフトウェアラジオを体験する入門用といえる。
面白い使い方は、6908の最低発振周波数が50kHzくらいなので、長波を聞くこともできる。半固定抵抗を2MΩのモノに替えるといい。