Archives for: 2005年November
SoftRockの発送が開始
SoftRockのメーリングリスとによれば、v5の発送が始まったらしい。発送は注文順というから、後ろのほうになると思われる。
ところで、SoftRockの回路は、DC受信機と同じなので、秋月のキットから周波数の可変できるキットを買ってきて、組み立てている。DBMに注入するOSCの代わりをさせれば、広帯域受信が可能になるはず。
#発送開始、と書いたけどメーリングリスとに基板がまだできないので、送れないというメッセージがあった。
元はダイレクトコンバージョン?
SoftRockの回路図をにらんでいて気が付いたことがあった。ひとつは、H-modeというDBMと回路がほぼ同じであるという点。H-modeは中間周波数に変換する回路だが、変換するだけで利得を得ることができる。一時流行ったダイレクトコンバージョン方式は、この中間周波数に変換する素子(NE612)を使い、直接AF出力を得ていた。
SoftRockの仕組みはサウンドカードに入力できる周波数に下げてやるところなのだ。周波数の下げ方は、ほかにも方法がある。最近は、マイクロ波帯で、変調に光素子を使う例がある。この光素子を周波数変換に使えないか、考えている。
SoftRock v5を注文!
ソフトウエアで受信機を作るというキット、SoftRock v5を注文した。このブログでは、SoftRockに関する情報交換を行っていく。
このソフトウエアラジオだが、これ、SFで宇宙船に使われている通信機がそれなのではないかと思う。従来の通信機は、ハードウエアで構成されているので、たとえば全く知らない変調に出会ったら、信号を復調することはできない。でもソフトウエアラジオなら、プログラムの変更でいくらでも対応することが可能だ。あるいはプログラムに検波方法を類推させて、自動的に信号を復調してしまう方法もできる。
ソフトウエアラジオには、多くの用途が考えられる。受信だけでなく送信も同じ仕組みでできるので、ファイナルさえ対応できれば、どんな電波形式、周波数でも送信することができるはず。中波の放送を聴くこともでき、携帯電話にもなり、無線LANも可能、アマチュア無線もできる、といった万能システムを作ることができるわけだ。実現するのは、そんなに未来ではないような気がする。