Archives for: 2006年April24日
PLCとソフトウェアラジオ
今年からPLC(電灯線インターネット)が実施されるかもしれない。何もシールドされていない電線にHF帯域の信号を流されたら、事実上アマチュア無線は、ほとんどできなくなってしまう。PLCをやろうと考える人のことはさておき、ただでさえノイズだらけの電波環境をよくできるか考えてみた。しかし、巷に普及したパルス電源、高圧電気設備などのために、電波環境をよくすることは、事実上不可能に近くなっている。PLCが行われなくても、下手をするとノイズで常にSメータが振れっぱなしということもある。
そこで考えたのが、ソフトウェアラジオによるインターネット受信だ。仕組みはこうだ。電波環境のよい地方の山奥にHFのアンテナを張る。そこにソフトウェアラジオのフロントエンドをつないで、キャプチュアした100KHz程度の帯域をストリーミングでネットに流す。ストリーミングで流すのは、復調する前の信号なので、帯域全部の信号が入っている。アマチュア局は、インターネット越しにストリーミングで流れてくるHF信号をパソコンで選局して受信する。ストリーミングは一度に数十~数百局程度が接続しても大丈夫な回線を用意しておく。
受信はインターネット越しに受信をして、送信だけ自宅のアンテナから行えばよい。電波法上も問題ないはずだ。すべて現状の技術で実現できる。あとはやるだけか。JARLで金出してくんないかな。あっ、そうか、PLCをやる企業に出させればいいんだ。「へへへ、だんな、小うるさいアマチュア局を黙らせる手がありますぜ」
ううむ。我ながら悪かもしれない。