Archives for: 2006年April

PLCとソフトウェアラジオ

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今年からPLC(電灯線インターネット)が実施されるかもしれない。何もシールドされていない電線にHF帯域の信号を流されたら、事実上アマチュア無線は、ほとんどできなくなってしまう。PLCをやろうと考える人のことはさておき、ただでさえノイズだらけの電波環境をよくできるか考えてみた。しかし、巷に普及したパルス電源、高圧電気設備などのために、電波環境をよくすることは、事実上不可能に近くなっている。PLCが行われなくても、下手をするとノイズで常にSメータが振れっぱなしということもある。

そこで考えたのが、ソフトウェアラジオによるインターネット受信だ。仕組みはこうだ。電波環境のよい地方の山奥にHFのアンテナを張る。そこにソフトウェアラジオのフロントエンドをつないで、キャプチュアした100KHz程度の帯域をストリーミングでネットに流す。ストリーミングで流すのは、復調する前の信号なので、帯域全部の信号が入っている。アマチュア局は、インターネット越しにストリーミングで流れてくるHF信号をパソコンで選局して受信する。ストリーミングは一度に数十~数百局程度が接続しても大丈夫な回線を用意しておく。

受信はインターネット越しに受信をして、送信だけ自宅のアンテナから行えばよい。電波法上も問題ないはずだ。すべて現状の技術で実現できる。あとはやるだけか。JARLで金出してくんないかな。あっ、そうか、PLCをやる企業に出させればいいんだ。「へへへ、だんな、小うるさいアマチュア局を黙らせる手がありますぜ」

ううむ。我ながら悪かもしれない。

イメージ混信

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ソフトウェアラジオはダイレクトコンバージョンと同じ方式なので、オペアンプの段階ではイメージ混信がある。それをソフト的に除去しているのだが、ハードウェアに依存する部分があるようだ。オペアンプはローパスフィルタとして動作している。このカットオフ周波数を決めているのが5.1Kと330pF。しかし、誤差があるので、左右のバランスが悪い場合がある。パソコン側のバランス調整で修正できる場合もあるが、できない場合は、コンデンサか抵抗を変えるとよい。抵抗を4.7Kにするかコンデンサを220pFにするとイメージが改善される。カットオフ周波数が高くなるので、下側の特性が左右それぞれ近くなる。一番よい方法は、左右の抵抗とコンデンサの値をまったく同じにするのがよいが、それぞれ誤差を持っているので難しい。また、オペアンプで位相も変化してしまうようだ。いまのところカットアンドトライで決めるしかない。

DIPバージョン

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いま配布している実験セットは、SOPパッケージのICを使っている。小さいのでハンダ付けが難しい。DIPの大きなICでも同じ回路を構成できるのだが、少し感度が悪くなる可能性がある。3126と4066の素子の違いからだ。でも組み立てやすいのを優先するなら4066を使用してもよいかもしれない。DIPバージョンを希望する人がいたら連絡して欲しい。

SG-8002JAのピン配置

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発振器SG-8002JAのピン配置は以下の通りです。水晶発振器と同じパターンのピン配置なのですが、足がないので、リード線をハンダづけして下さい。

オークションの質問から

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とても基本的なことを書き忘れていたような気がする。オークションに質問があって、電源は何が必要かと訊かれた。回路図では、3端子レギュレータが書いてあり、78L05から必要な電源を知ることができるのだが、そこまで見ないとわからないので、確かに不親切だったかもしれない。アマチュア無線をやっている方なら、12Vの電源を持っているのが常識だろうと、勝手に考えていたのも確かだ。もう少し初心者向けに書いたほうがよいのもわかっているが、そうすると今度はどんな質問がくるかわからない。ある程度の敷居を設けておいたほうがいいのかもしれないと思っている。